トヨタ、「全車に対し無償提供」中東8カ国でスマホテレマ開始

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
トヨタ自動車の友山茂樹常務役員
トヨタ自動車の友山茂樹常務役員 全 22 枚 拡大写真

トヨタ自動車は2月5日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイにて地元メディアを集めた会見を行い、スマートフォン向けナビゲーション/コンシェルジュサービスの「T-Connect」を中東8カ国(UAE・バーレーン・クウェート・オマーン・カタール・サウジアラビア・ヨルダン・レバノン)の新車購入ユーザーに対して12カ月無償提供することを発表した。

すでにUAEでは1月19日よりこの特典の提供を開始しており、クウェート・カタール・レバノンでも近日中のサービスインを予定している。向こう6カ月以内には中東8カ国全てへのサービスをスタートさせるという。

T-Connectは、日本やタイにおいて「Smart G-BOOK」という名称で提供しているナビゲーション/オペレーターサービスがベース。電話でオペレーターサービスに接続し、目的地のリクエストを口頭で伝えるとスマートフォンのナビゲーションに目的地が転送され、ナビによる音声ガイダンスが利用できるというものだ。対応言語はアラビア語と英語。

トヨタが他地域で提供してきたテレマティクスサービスは有償または特別仕様車に付帯のディスプレイオーディとのセットという限定条件での無償提供となっていたが、今回中東でローンチしたT-Connectは、新車購入者全てに提供するという点が新しい。12ヶ月以降は、年150ディルハム(およそ4140円)の負担で利用が可能だ。中東ではBMWが「ConnetedDrive」、GMが「OnStar」、アウディ「AUDI Connect」など競合他社がテレマティクスサービスを提供しているものの、有人オペレーターサービスはトヨタのT-Connectが初の提供となる。

ドバイで開催された現地メディア向けの会見では、トヨタ自動車の友山茂樹常務役員や永田浩司中近東部長、またUAEにおけるトヨタの代理店であるアル・フッタイムモータスでマネージングディレクターを務めるジョン・ウイリアムス(Jon Williams)氏などが出席。

友山常務は「中近東地域はトヨタの世界販売のうち8%を占め、この地域の全販売台数のおよそ4割の販売シェアを持っている。トヨタは、スマートモビリティ社会と持続可能な成長の実現に向けて、ICTを活用した自動車ビジネスの革新に取り組んでいる」と説明。

友山常務は、こうしたデータを背景に「エンドユーザーとのコンタクトポイントの機会を拡大するべく、T-Connectに代表されるスマートフォン向けサービスの拡充に力を入れていく」ことを明らかにした。

《北島友和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る