【デリーモーターショー14】ダットサンのコンセプトカーがクロスオーバーになった理由

自動車 ニューモデル 新型車
日産CCOの中村史郎氏(右)
日産CCOの中村史郎氏(右) 全 12 枚 拡大写真

2月5日のデリーモーターショーにおいて、日産自動車は「ダットサン」ブランドから、『redi-GOコンセプト』を発表した。

その狙いを日産自動車の中村史郎CCOに聞いた。

「今回、クロスオーバーとしたのは、我々がクロスオーバーを得意としているのが理由です。ヨーロッパではキャシュカイでセグメントのリーダーになりました。ムラーノとかジュークとか、日産はクロスオーバーでパイオニア的な役割を果たし、いつも成功して、ナンバーワンを走ってきました。そこで、我々としては、クロスオーバーをあらゆるセグメントに投入して、クロスオーバーのリーダーシップを取りたいと考えています」と中村氏は日産のスタンスを説明した。

ちなみに、インド市場におけるボリューム・ゾーンは、A~Bセグメントのハッチバックやセダンだ。全長4m未満のセダンは、インドに参入するメーカーが特に力を入れるところ。しかし、ダットサンブランドが投入するのは、ハッチバックの『GO』、3列シートの『GO+』、そしてクロスオーバーとなる。セダンはどうするのか。中村氏は「もちろん4mセダンは検討している」と断りつつも、まだ投入しない理由を以下のように説明した。

「我々としては新しい提案をしたい。4mセダンの市場は間違いなくあると思いますが、そちらに行くより、ダットサンらしさを出すことの方が重要。基本的に日産もダットサンも後から参入していますからね。だから、何か他のブランドがみんなそろえているところに出ていくよりも、他にないものを持って行った方が、我々の強みというものを表現しやすい」と中村氏。

そうしたダットサンや日産自動車の強みを表現できるのがコンパクトなクロスオーバーであるというのだ。ちなみに、この『redi-GOコンセプト』は日産ラインナップの中で、もっとも小さいクロスオーバーとなる。

「これはGOベースではないのです。微妙にいろいろなことをやってまして…。それよりもさらに小さい」と中村氏。

デザイン面では、「ものすごくスポーティで、だけど、頑丈そうなところがあると。頑丈そうなところと、スポーティなのを足したのが大事ですね」というコンセプトであったという。

redi-GOコンセプトは、まだ提案の段階であるが、あくまでも市販が前提だという。市場の反響をうかがいつつ、数年以内で市場投入をしたいという。

《鈴木ケンイチ》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  3. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  4. エアバッグとスイッチ問題を一気に解決! 最新“移設キット”活用術~カスタムHOW TO~
  5. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る