WRCラリースウェーデンの第2レグでは、フォルクスワーゲンのフィンランド人ドライバーであるヤリ‐マティ・ラトバラが多くの波乱をよそに、リードを奪った。チームメイトのアンドレアス・ミケルセンには3秒6の差をつけている。
この日最も大きなドラマは、オープニング・ステージで集中力を欠いたレースリーダーのオジェが、VW『ポロ R』を雪の吹きだまりに突っ込ませ、4分30秒の時間を失ったことである。
そしてその2ステージ後にはミケルセンが高速のまま溝に落ち、数秒を失う。その間にラトバラがトップに躍り出た。この時点でラトバラは10秒のリードをしていたが、その後、スピードによりタイヤを消耗。最後の2ステージでアドバンテージの多くを失うこととなった。
「僕のタイヤは消耗して、多くの時間を失ってしまった。それはあまりいいフィーリングではなかったが、ラリー最終日である明日にはいいラバーを持つことができるだろう。全ては正しい方向に向かっているが、僕は改めて最終レグに焦点を絞らなければならない」とラトバラは語った。
第2レグ終了時に3番手となったのはシトロエン『DS3』を運転するマッズ・オストベルグで、4番手にはオット・タナクを交わしたミッコ・ヒルボネンが続いた。
クリス・ミークは他のドライバー達がミスを犯す間に6番手となり、フォード『フィエスタ RS』のヘニング・ソルベルグが7番手となった。
午前中のミスから立ち直ったオジェは午後の4ステージで連勝し、エルフィン・エヴァンスを交わして最後のステージでは9番手にまで駆け上がった。
一方ヒュンダイにとっては悪い日となり、ティエリー・ヌービルはオープニング・ステージで右前輪のサスペンションに故障が発生。リタイアを余儀無くされ、さらにユホ・ハンニネンも右前輪のホイールが外れるというアクシデントに見舞われた。
元F1ドライバーのロバート・クビサは、道路を2度外れて雪に突っ込む間に20分の時間を失い、大きく順位を後退させてしまった。