ISSの若田宇宙飛行士、「きぼう」からナノラックスの超小型衛星を放出準備を開始

宇宙 企業動向
超小型衛星を放出する装置のセットアップを行う若田宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA)
超小型衛星を放出する装置のセットアップを行う若田宇宙飛行士(出典:JAXA/NASA) 全 1 枚 拡大写真

国際宇宙ステーション(ISS)に長期滞在中の若田宇宙飛行士は、「きぼう」日本実験棟船内実験室内で、ナノラックスの超小型衛星を放出する装置をセットアップする作業を行った。

超小型衛星は、衛星の放出を制御する電子装置を取り付ける作業で問題が見つかったため、当初計画から放出が延期されている。現在、電子装置の取り付け作業は終了したが、2月後半に種子島宇宙センターから打ち上げられる予定の全球降水観測(GPM)衛星の軌道と干渉しないことを確認するために、放出日について評価が行われている。

また、若田宇宙飛行士は、NASAが実施するOcular Healthと呼ばれる眼の機能障害を調べる実験の一環で、自身の眼の詳細画像を取得した。この実験は、これまでISSに長期滞在した半数近くの宇宙飛行士に、視覚に変化が生じた事例が見られたことから、その根本的な原因を調べて対策を開発するために行われている。

このほか、若田宇宙飛行士は、日本の「メダカにおける微小重力が破骨細胞に与える影響と重力感知機構の解析(Medaka Osteoclast2)」実験のために顕微鏡を設置する作業を行った。この実験は、長期宇宙滞在による骨密度減少の原因を理解するために行われる。

一方、ISSに到着したプログレス補給船(54P)のハッチがロシアのクルーによって開けられ、プログレス補給船(54P)で運ばれた物資をISSに移送する作業も開始されている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ランクルと戦える」日産の大型SUV『パトロール』日本発売へ、SNSでは「売れるんじゃないか?」と期待の声
  2. みんなが待っていた! ダイハツ『コペン』が復活、堂々の予告…土曜ニュースランキング
  3. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
  4. モチーフはピックアップトラック、『ジムニーシエラ/ノマド』用の新型フェイスキット「CH:AMP」が登場
  5. 「GRカローラのライバルに」インプレッサSTIの系譜、復活なるか? スバル『パフォーマンスB STI』公開にSNS興奮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る