日産自動車が2月10日に発表した2014年3月期の第3四半期累計(4-12月)業績は、連結営業利益が前年同期比10%増の3007億円となった。通期予想は昨年11月に下方修正した数値を据え置いた。
第3四半期累計のグローバル販売は、前年を1%上回る367万3000台と、伸び悩んだ。北米や日本は好調だったが、タイやインドなど中国を除くアジアが落ち込んだ。円安による営業増益効果は2234億円となったものの、販売費やリコール費用の増加などが収益の伸びを圧迫した。
純利益は18%増の2741億円だった。据え置いた通期予想は、営業利益が前期比12%増の4900億円など。会見した田川丈二執行役員は「今年度末に向け北米や国内では好調な販売が続く見込み。新車投入効果もあって第4四半期は第3四半期に対し大幅に収益が拡大する」との見通しを示した。