アイシンAW、非接触平面性状測定システムを導入…4時間かかっていた作業を1分に短縮

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非接触平面性状測定システム「シェイピックス」
非接触平面性状測定システム「シェイピックス」 全 1 枚 拡大写真

丸紅情報システムズは、アイシンAW向けに、部品の加工表面の凹凸を高速・高精細に測定する非接触平面性状測定システム「シェイピックス」を、国内で初めて納入したと発表した。

納入後、アイシンAWによる導入効果の検証で、測定業務の効率化と測定精度の向上に効果が認められたとしている。

アイシンAWはシェイピックスを、オートマチックトランスミッションなどの試作部品が、設計通りに製造されているかどうかを調べるために導入した。実際の業務でシェイピックスの導入効果を検証したところ、従来手法では測定と測定結果のレポート作成に4時間を要していた業務が、シェイピックスを利用することで1分に短縮、測定結果の精細度も大きく向上したことが確認されたとしている。

丸紅情報システムズは、自動車産業を中心とした製造業向けにシェイピックスを拡販し、ものづくりの高品質化や開発期間の短縮に貢献していくとしている。

シェイピックスは、米国のコヒリクスが開発した部品の表面全体にある凹凸の高さや深さを1マイクロメートルの精度で測定する装置。最大X軸方向280mm、Y軸方向280mmの平面を1分で測定し、結果を数値や3次元画像のカラーマップ、ブロックごとの平面度、うねりマップといった多様で実感的な形式で出力する。

これまでの定量的な平面測定は、測定対象物の表面にプローブ(探針)を接触させる接触式が一般的だった。しかし、この方式では部品表面全体の測定に時間を要し、平面全体の測定は事実上不可能だった。面単位で測定するシェイピックスを利用することで、短時間で平面全体の測定を行うことが可能になる。

《レスポンス編集部》

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