ドイツの高級車メーカー、BMWは2月14日、『2シリーズ アクティブ ツアラー』の概要を明らかにした。実車は3月、スイスで開催されるジュネーブモーターショー14で初公開される。
BMWは2012年9月、パリモーターショー12に『コンセプト アクティブ ツアラー』を出品。同車は、BMWが近い将来、小型MPV市場への参入を示唆したコンセプトカーだった。その市販版として、今回発表されたのが、2シリーズ アクティブ ツアラー。コンパクトボディで広い室内空間を持たせたのが特徴で、BMWにとっては、全く新しいジャンルの車。
同じ『2シリーズ』を名乗っても、すでにデビューした『2シリーズクーペ』(『1シリーズクーペ』後継車)と、2シリーズ アクティブ ツアラーは、全く異なるモデル。その最大の違いは、駆動方式にある。
小型ボディで広い室内を実現するため、BMWは駆動方式に新たな試みを導入。BMWといえば、これまでFR駆動を基本としてきた。しかし、2シリーズ アクティブ ツアラーでは、BMWブランドとして初めて、FF方式を基本とする。
2シリーズ アクティブ ツアラーのボディサイズは、全長4342×全幅1800×全高1555mm、ホイールベース2670mm。長めのホイールベースが、ゆとりの室内空間を生み出す。後席は40対20対40の3分割可倒式。荷室容量は、通常時が468リットル。後席を倒せば、1510リットル(いずれもVDA計測法)に拡大する。
発売当初のエンジンは3種類。中でも、新開発の直噴1.5リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンを積む「218iアクティブ ツアラー」は、最大出力136ps/4500-6000rpm、最大トルク22.4kgm/1250rpmを発生。欧州複合モード燃費は20.4km/リットル、CO2排出量は115g/kmの環境性能を実現している。