ダイムラーは2月12日、ポルトガル・トラマガル工場で同工場の50周年祝典を開催したと発表した。祝典には、ポルトガル首相のペドロ・パソス・コエーリョ氏と、ダイムラー・三菱ふそうトラックバス(MFTBC)の代表者が列席して、ヨーロッパでのベストセラー・トラックである、『キャンター』の生産拠点の50周年を祝福した。
同工場は50年の歴史の中で変遷を続け、20万台以上を生産してきたが、現在ではダイムラー・グループの一員であるMFTBCのヨーロッパでの生産拠点になっている。
同工場は、リスボンの北東150kmに位置し、39900平方mの敷地と300人の従業員を擁しており、生産されるトラックのほぼ95%が輸出される。主要な輸出先はドイツ、英国、フランスで、ヨーロッパの30ヶ国以上に出荷。過去数年の不安定な経済状態にもかかわらずMFTBCは昨年の南ヨーロッパ市場で約4500台に販売台数を伸ばした。
現在計画されている8.55トンの新キャンターの生産は、今年のヨーロッパ市場での売上増をリードすることが予想される。両社は2011年から2014年に2.7億ユーロを同工場に投資する計画で、その総投資額のうち5500万ユーロの金額は電気自動車トラックである、『キャンター E-Cell』の開発に当てられる。ポルトガル政府もこのプロジェクトに300万ユーロを補助している。
2012年以来、同工場ではキャンターのハイブリッド車を生産しており、『キャンター・エコ・ハイブリッド』は省燃費小型トラックとして、すでに国際的な賞をいくつも受賞している。