欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは2月15日、『シロッコ』の大幅改良モデルの概要を明らかにした。実車は3月、スイスで開催されるジュネーブモーターショー14で初公開される。
初代シロッコは40年前の1974年春、ジュネーブモーターショーで発表された伝統のモデル。1992年、生産を終了したが、2008年に『ゴルフ』のメカニズムをベースにしたクーペとして、復活を遂げた。
今回、フォルクスワーゲンが発表したのは、デビューからおよそ6年が経過した現行シロッコにとって、初の大幅改良モデル。内外装からエンジンに至るまで、改良を受け、モデルライフ後半に備える。
外観は、新デザインのグリルやバンパー、バイキセノンヘッドライト&LEDデイタイムランニングライトなどを採用。表情を一新した。リア回りでは、LEDテールランプやハッチゲートが新しい。アルミホイールのデザインも見直された。
室内は、新デザインのダッシュボードやフラットボトムステアリングホイールなどを採用。新型ゴルフと共通イメージにアップデートを受けている。
欧州向けの搭載エンジンは、ガソリンとディーゼル合わせて6種類。中でも、直噴1.4リットル直列4気筒ガソリンターボ「TSI」は、最大出力を122psから125psへ引き上げ。欧州複合モード燃費18.5km/リットル、CO2排出量125g/kmの環境性能を実現した。フォルクスワーゲンは、「燃費は最大19%向上」と説明している。