【フォード フィエスタ 試乗】もしや小沢似!? 今が頑張りどきの実力者…小沢コージ

試乗記 輸入車
フォード・フィエスタ
フォード・フィエスタ 全 14 枚 拡大写真

ヘンなハナシ、不肖オザワは新型『フィエスタ』に乗って自分を取り巻く状況とちょっと重ね合わせてしまった。

走り、デザイン、パッケージング、エコ度、どれを取っても平均以上。中でも昨今のフォードのキネティック路線に則ったエクステリアデザインは個性的。でも正直、同じクラスのVW『ポロ』とは比べものにならないメジャー感なんだよね、なんだかんだで(笑)。

やはり輸入車はブランドイメージと共に売れるものだ。最強ライバルのVWはその社名はもちろん、原点ともいえるポルシェ博士が設計した初代ビートルからして「超ゲルマン」。どんな製品が来ても、質実剛健でミニマルな合理主義のイメージが漂う。もちろんクルマ自体の出来もいいんだが。

しかしフォード、特にヨーロッパフォードだ。このコンパクトハッチの6代目フィエスタは、昨年Bセグメントで世界で1番売れたクルマになったが、それはあくまでもワールドワイドでのハナシ。日本でフォードは古典的アメ車イメージの『マスタング』やSUVの『エクスプローラー』が存在する一方、密かに走りもデザインもいいヨーロッパフォードの両方のイメージがあって一本化されてない。

要するに見た目はチョイ悪でも中身は意外とマジメ!?な小沢コージ同様、ユーザーが結構困惑しているのだ。なんつって(笑)。

でもこのマイチェンし、日本にほぼ7年ぶりに入って来た6代目フィエスタはとても出来がいい。デザインはヨーロッパフォードらしく表情があり、全長ほぼ4mのボディにそれなりに大人5人が乗り、自慢の直噴1リットルターボもとてもそのスペックからは考えられない力強さ。中でも骨太なフィールのハンドリングは個人的にもお好み。

でも…実力だけではクルマは売れない。フォードといえば、欧州で鍛えられたヨーロッパフォード!!もうちょっとこのイメージが定着するまでの辛抱です。もちろん好きな人はビシバシ買って欧州フォードの魅力を布教するように!!

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★

小沢コージ|バラエティ自動車ジャーナリスト
横浜市出身。自動車メーカー、二玄社「NAVI」編集部員を経 てフリーに。現在「ベストカー」「エンジン」「週刊プレイボーイ」 「MONOMAX」「時計ビギン」などの雑誌「carview」「webCG」「日経BPネット」「Vividcar」などネットに多数連載。愛車はポルシェ『911 カレラ2』、ロールスロイスなど。趣味はサッカー、スキー、ゴルフ、絶叫カラオケ!?

《小沢コージ》

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