【新聞ウォッチ】三菱自・益子社長の“前向き”発言、「賃上げ」から北米事業の黒字化まで

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三菱自動車工業の益子修社長
三菱自動車工業の益子修社長 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年2月19日付

●アイ・ミーブ後継、日産と、三菱自量産で価格引き下げ狙う(読売・8面)

●攻防春闘2014、ベア「脱デフレ目指す中、必要」三菱自動車の益子社長(朝日・8面)

●けいざい深話:ガラ「軽」もう優遇しない(朝日・9面)

●大雪運転、迫る危険(朝日・34面)

●名門復活へ「3頭体制」プジョー、東風・仏政府が出資(日経・2面)

●ブリヂストン、3期連続最高益(日経・9面)

●大雪で停止の工場、ホンダ・スズキ、生産再開(日経・11面)

●「北米、15年黒字化」三菱自社長 プラグインHV投入(日経・13面)

ひとくちコメント

6月末からの新たな経営体制を発表した三菱自動車の益子修社長が、大手メディアの共同インタビューに応じ、きょうの各紙が経済面などで会見の内容を詳しく取り上げている。

各紙の見出しを比べると、今春闘での「賃上げ(ベースアップ)」に関する話題に絞り込んだのが朝日で「脱デフレ目指す中、必要」とのタイトルで「前向きに検討したい」との発言を伝えている。産経と東京も同様で「ベア実施ぶれていない」(産経)、「三菱自、ベア実施明言」(東京)として、「経営トップがこれ(ベア)に応じる意向を示したのは初めて」と取り上げた。

読売と毎日は電気自動車についての記事。「アイ・ミーブ」の後継車を、読売は「提携先の日産自動車と共同で開発する方針を明らかにした」と報じている。毎日は「軽のEV、低価格で」との見出しで、日産との共同開発で「手ごろな価格で投入する考えを明らかにした」。日経は、北米事業が中心で「2015年に黒字化」を目指し、「プラグインハイブリッド車(PHEV)」も投入する考えを示したと報じている。

また、読売はEV関連のほか、「ベア」についても、マツダと抱き合わせで2面に「マツダ、三菱自ベア方針」と報じたほか、人物コラムでも、9年間の社長在任で経営再建を果たした益子社長を取り上げて「環境や運が悪かったからではなく、経営判断のミスがあった」と振り返り、「我々の財産は数多くの失敗」と、経験を無駄にするつもりはないと語ったという。

ちなみに、きょう2月19日は益子社長の満65歳の誕生日。きょうの紙面には三菱自動車関連の前向きの記事が多く取り上げられているが、おそらく苦難の連続だった益子社長にとっては、この9年間できょうが一番すがすがしい気分で “ハッピーバースディ”を迎えられたのではないだろうか。

《福田俊之》

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