インドネシア軍艦の命名問題、シンガポールと摩擦

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【シンガポール】インドネシア海軍が新たに配備するフリゲート艦をかつてシンガポールでオフィスビル爆弾テロを起こした海兵隊員2人の名前にちなみ、「ウスマン・ハルン」と命名したことをきっかけに、シンガポールとの関係がぎくしゃくしている。

 ストレーツ・タイムズ(電子版)によると、シンガポールのン・エンヘン(黄永宏)国防相は18日、問題のフリゲート艦のシンガポール寄港を認めず、同艦が参加する軍事演習にも参加しないと表明。「今回の命名は二国間関係を損ねるものだ」との認識を示した。

 問題の爆弾テロは、シンガポールがマレーシアから追放される直前の1965年3月に繁華街オーチャード・ロードのオフィスビル「マクドナルド・ハウス」で起き、3人が死亡した。実行犯の2人は68年に死刑が執行されている。

 当時、インドネシアのスカルノ政権は、マレー半島部からサバ・サラワクに至るマレーシア連邦の成立を「インドネシア包囲」と受け止め、マレーシアに対する対抗政策(コンフロンタシ)を取っていた。シンガポールは当時、マレーシアの一部だったため、爆弾テロが頻発した。

《編集部》

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