インドネシア軍艦の命名問題、シンガポールと摩擦

エマージング・マーケット 東南アジア

【シンガポール】インドネシア海軍が新たに配備するフリゲート艦をかつてシンガポールでオフィスビル爆弾テロを起こした海兵隊員2人の名前にちなみ、「ウスマン・ハルン」と命名したことをきっかけに、シンガポールとの関係がぎくしゃくしている。

 ストレーツ・タイムズ(電子版)によると、シンガポールのン・エンヘン(黄永宏)国防相は18日、問題のフリゲート艦のシンガポール寄港を認めず、同艦が参加する軍事演習にも参加しないと表明。「今回の命名は二国間関係を損ねるものだ」との認識を示した。

 問題の爆弾テロは、シンガポールがマレーシアから追放される直前の1965年3月に繁華街オーチャード・ロードのオフィスビル「マクドナルド・ハウス」で起き、3人が死亡した。実行犯の2人は68年に死刑が執行されている。

 当時、インドネシアのスカルノ政権は、マレー半島部からサバ・サラワクに至るマレーシア連邦の成立を「インドネシア包囲」と受け止め、マレーシアに対する対抗政策(コンフロンタシ)を取っていた。シンガポールは当時、マレーシアの一部だったため、爆弾テロが頻発した。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  5. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  6. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  7. トヨタ株価が急反落、今期業績上方修正も失望売り
  8. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
  9. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  10. ヤマハ『R7』が全面進化! 電子制御、シャシー刷新で示す「ミドルスーパースポーツの新たな可能性」
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る