インドネシア軍艦の命名問題、シンガポールと摩擦

エマージング・マーケット 東南アジア

【シンガポール】インドネシア海軍が新たに配備するフリゲート艦をかつてシンガポールでオフィスビル爆弾テロを起こした海兵隊員2人の名前にちなみ、「ウスマン・ハルン」と命名したことをきっかけに、シンガポールとの関係がぎくしゃくしている。

 ストレーツ・タイムズ(電子版)によると、シンガポールのン・エンヘン(黄永宏)国防相は18日、問題のフリゲート艦のシンガポール寄港を認めず、同艦が参加する軍事演習にも参加しないと表明。「今回の命名は二国間関係を損ねるものだ」との認識を示した。

 問題の爆弾テロは、シンガポールがマレーシアから追放される直前の1965年3月に繁華街オーチャード・ロードのオフィスビル「マクドナルド・ハウス」で起き、3人が死亡した。実行犯の2人は68年に死刑が執行されている。

 当時、インドネシアのスカルノ政権は、マレー半島部からサバ・サラワクに至るマレーシア連邦の成立を「インドネシア包囲」と受け止め、マレーシアに対する対抗政策(コンフロンタシ)を取っていた。シンガポールは当時、マレーシアの一部だったため、爆弾テロが頻発した。

《編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  2. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  3. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  4. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  5. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  6. 新世代MINI『クーパー』と『エースマン』に全身ブラックの「モノクローム」登場
  7. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  8. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  9. 「泥が似合うグレードを!」三菱『パジェロ』がPHEVで復活!? スクープ情報にSNS沸く
  10. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る