フランスの自動車大手、ルノーは2月13日、戦略的経営計画の「ドライブ・ザ・チェンジ」を発表した。
この計画は、2017年までの戦略的な経営プランをまとめた内容。2017年までに達成するグループ全体の目標売上高を、500億ユーロ(約7兆円)に設定。さらに営業利益率は、現行の3%から、5%へ引き上げるのが柱となる。
この目標達成のために、新世代のモジュラープラットホーム「CMF」をグループ全体に拡大採用するなどして、コストを削減。日産自動車とのシナジー効果による、いっそうのコスト削減も進めていく。
また、グローバル展開では、欧州以外の市場の販売比率を高める。具体的には、東風汽車との合弁会社設立が決まった中国市場を重視。ロシアなどの新興国でも、販売増を目指す。
ルノーのカルロス・ゴーン会長兼CEOは、「ドライブ・ザ・チェンジ計画の導入に沿った戦略が、2013年の好決算に結び付いた。この業績のおかげで、ルノーグループは次の野心的な目標に備えることができるだろう」と述べている。