いすゞ自動車は2月20日、『エルフ』などの燃料タンクに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、いすゞ『エルフ』、日産『アトラス』、日産ディーゼル『コンドル』、マツダ『タイタン』の4車種で、2005年6月30日~2006年12月8日に製作された3万3426台。
トラックの燃料タンクにおいて、燃料タンクバンドを過大な締付けトルクで固定したため、当該タンク内部のバッフル板(燃料液面の揺動を抑止する仕切板)のスポット溶接部に過大な力が加わっているものがある。そのため、車両走行時の振動により、当該溶接部に亀裂が入り、そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。
全車両、燃料タンクバンドを改善品に交換するとともに、ナットを新品にし、ワッシャを追加し、対策の締付け方法にて締付ける。また、燃料タンクのバッフル板溶接部を点検し、スポット溶接部に亀裂が生じているものは、燃料タンクを新品に交換する。
不具合発生件数は10件で、市場からの情報で発見した。
事故は起きていない。