中国国際用品展は、“国際”を銘打つがかなりドメスティック色が強いイベントだ。日本を含む外資のブランドも所々で見かけるが単独での出展はほとんどなく、中国地場の代理店や合弁でのブースが大多数を占めている。
その中にあって、数少ない日本発のブランドとして中国で気を吐いているのがカーメイトだ。撥水剤などのケミカルに加えて、ディズニーの権利許可を得たインテリア用品などをアピールしているが、今回は特に「エールべべ」ブランドで展開しているチャイルドシートの訴求を中心に行っている。
国内開発部部長の赤石賢士氏は、「今年の3月から、上海でチャイルドシートの装着が義務づけられ、9月からは中国の認証(中国強制製品認証制度:CCC)を得た製品でなければ販売ができなくなります(1年間の猶予期間あり)。当社は日本ブランドとしての品質と信頼性を武器に、チャイルドシートをPRしています」。チャイルドシートが普及していない中国では、取付方法自体がほとんど知らないということで、「チャイルドシートをただ置けばいいと思っている人も少なくありません。ISOFIX固定タイプの使い方などを実演を通して説明しています」と語る。
また、PM2.5対策のための空気清浄機も引き合いが増えているという。赤石氏によれば「ここ中国では最近になってようやくPM2.5の問題が注目されてきました。当社の空気清浄機を利用して密閉すれば1分とたたず粉塵の粒子を1/4以下にまで減らすことができます」と実機の数値を示しながら説明してくれた。