【新聞ウォッチ】平均賃金男女とも前年割れのショック、トヨタと日立はベア実施へ

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2014年2月21日付

●TPP日米協議、農産品の溝埋まらず(読売・2面)

●広告費2年連続増、13年アベノミクス追い風(読売・8面)

●軽自動車税,スズキとトヨタ異なる思惑(朝日・8面)

●平均賃金前年下回る、厚労省調査昨年、男女ともには初(毎日・2面)

●トヨタと日立ベア実施へ、波及効果どこまで(毎日・7面)

●スマホやけど75件充電中に過熱(毎日・26面)

●三菱電機新社長に棚山氏徹底した現場主義者 (産経・10面)

●いすゞエルフ3万3426台リコール(産経・28面)

●来期業績「上向く」6割、消費増税影響は一時的(日経・1面)

●車鋼材価格横ばい、トヨタと鉄鋼大手決着(日経・13面)

●超小型EV欧州で実証,トヨタ、事業化狙う、ホンダは規格認証取得へ (日経・11面)

●トヨタ、ミニバン2車種受注2.6倍(日経・13面)

ひとくちコメント

厚生労働省が毎年6月時点の賃金を調べる「賃金構造基本統計調査」の2013年分の結果によると、平均賃金は男女計で29万5700円(42歳、勤続11.9年)で、前年比0.7%減と4年ぶりに減少に転じたそうだ。

きょうの毎日が「昨年の平均賃金前年下回る、男女ともには初」とのタイトルで大きく取り上げている。性別では男性(42.8歳、勤続13.3年)が32万6000円で前年比0.9%減、女性(40.4歳、勤続9.1年)が23万2600円で同0.2%減となり、男女ともに前年を下回ったのは数字が比較できる1976年以来初めてという。

毎日は「昨年6月時点という条件付きながら、アベノミクスの効果が賃金に及んでいない状況が浮かんだ」と指摘している。

こうした中、春闘のリード役とされるトヨタ自動車が、賃金水準を底上げするベースアップ(ベア)を6年ぶりに実施する見通しとなったと、きょうの朝日などが報じている。

今後は経営側と労組側の交渉で「組合側が求める4000円に対して満額を認めるかどうかなど、水準をめぐる攻防となる」(朝日)と伝えている

日本を代表する大手では日立製作所、三菱電機などもベア実施の方向で調整に入ったという。ただ、「内需中心の業種や中小企業など全体にベアが広がるかどうかはなお見通せない」(毎日)との見方も相変らず根強いことも見逃せない。

《福田俊之》

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