民間月探査機『ハクト』、GoogleルナXプライズ中間賞にノミネート

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民間月探査機『ハクト』、GoogleルナXプライズ中間賞にノミネート
民間月探査機『ハクト』、GoogleルナXプライズ中間賞にノミネート 全 2 枚 拡大写真

2014年2月20日、国際民間月探査機開発レース「Google Lunar XPRIZE(GLXP)」に日本から唯一参加するチーム『ハクト』は、今年9月の表彰をめざし設定された中間賞の候補としてノミネートされたことを発表した。

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GLXPは、2015年末までに民間開発の無人月探査機を月に着陸させ、着陸地点から500メートル以上走行する、指定された解像度の動画、静止画を撮影し地球に送信するといった課題をクリアすると総額で4000万ドルの賞金が贈られる国際月探査レースだ。

来年に迫ったGLXPの期限だが、レース開始から年の間に景気後退などの影響を受けたこともあり、いわば「テコ入れ」として総額600万ドルの「マイルストーンプライズ(中間賞)」を設けることが2013年秋に発表された。2014年9月末まで、「ランディング(着陸)」「モビリティ(機動性)」「イメージング(画像処理)」の3部門の技術要素を達成したチームに経済的なサポートとして賞金が授与される。

東北大学大学院の吉田和哉教授を中心に、GLXPに日本から参加するチームハクトは、ローバー(探査車)の走行機能に関する中間賞にノミネートされた。9月までに、実際に打ち上げ可能なことを検証できたチームに、4チームまで合計50万ドルの賞金が与えられる。

中間賞にあたってハクトが提案したのは、4輪タイプのローバーと対向2輪タイプのローバー2台を組み合わせた「デュアルローバー」だ。走破性や通信能力、発電能力の高い4輪タイプの親ローバーと機動性の高い対向2輪タイプの子ローバーを電力供給機能や通信機能を備えたテザー(ケーブル)で繋ぐ。両タイプの強みを組み合わせることで、GLXPの課題ミッションだけでなく、月の表面から垂直に開いた縦穴の探査も目標とするという。

月の縦穴は、日本の月探査衛星「かぐや」が発見した月の表面、「嵐の大洋」の中央付近の「マリウス丘」が知られている。地下から溶岩が流れ出した後の穴、「溶岩チューブ」が見つかる可能性もあり、月面への隕石衝突や放射線を避けて月基地を作る際の候補ともなる意味があり、縦穴(縦坑)探査が注目されている。

チームハクトでは、今後は放射線や熱、振動、衝撃など宇宙環境に対応したプレフライトモデルの開発を進め、中間賞の獲得を目指すとしている。

今回、チームハクトと並んで中間賞にノミネートされたチームは、全3部門で米「アストロボティック」「ムーン エクスプレス」、着陸部門でインド「チームインダス」、モビリティとイメージング部門で独「パートタイムサイエンティスツ」となっている。

《秋山 文野》

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