【ジープ コンパス アルティチュード スポーツ 試乗】ゆるい気持ちで乗れるアメリカンSUV…諸星陽一

試乗記 輸入車
ジープ コンパス アルティチュード スポーツ
ジープ コンパス アルティチュード スポーツ 全 8 枚 拡大写真

ジープといえばヘビーデューティな4WDというイメージがあるけど、この『コンパス』は軽い気持ちで乗ることができるライトなSUV。2リットルエンジンは駆動方式もFFだ。

高いヒップポイントを持つドライバーズシートに乗ると、スッキリした乗用車ライクなデザインのインパネが目に飛び込んでくる。しかし、ATセレクトノブの大きさなどのサイズが大きめで、クロカンらしい一面も持ち合わせている。

ヒップポイントが高いのだから当然、ドライビングポジションを取ったときのアイポイントも高い。視界は開けていてゆったりとした雰囲気をかもし出している。クルマを走らせてもその空気感は変わらない。サスペンションの動きもゆったり、シートの座り心地もふっくらで、ゆるーい雰囲気の乗り味だ。

フロントサスはストラット、リヤはマルチリンクでともに独立式。しっかりと動く足まわりは、乗り心地もいい。

エンジンは156馬力の直4DOHC。ミッションは6速のATと、従来のアメリカンSUVとは異なるモダンなドライブトレーン。街乗りをしている限りは必要十分なパワー感とトルク感を与えてくれる。使用燃料がレギュラーという部分も日本では使いやすい部分。決してパワフルではないけど、普段使いやツーリングでは十分に満足いくだろう。

最低地上高は180mmとロードクリアランスもしっかりと確保されていて、ラゲッジルームも広め。ラフロード走ってエントリーするキャンプ場や河川敷などへの進入も楽そうだ。ヘビーデューティな4WD性能を求めるのではないが、ワゴンやミニバンよりはそうした性能が欲しい方にはなかなかマッチしそう。車両本体価格276万4650円は、ホンダ『CR-V』の2.4リットルの上級タイプとほぼ同じ。性能、装備だけではなく、コンパスが持ち合わせる、独特のスタイルや雰囲気にも価値を見いだせれば魅力は高い。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活躍中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  3. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  4. 日産の高級部門インフィニティ、3台の新型コンセプトカーを世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
  5. そのホイール、何年使ってる? 知られざるアルミホイールの寿命と見極め術~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る