【JNCAP2013】感電保護性能試験では漏電の有無をチェックする

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衝突の瞬間。ほんの一瞬の出来事だ。
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自動車アセスメントの試験項目へ平成25年度(2013年度)から加えられることになったのが、ハイブリッド車や電気自動車の「感電保護性能試験」だ。

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これは前面衝突試験(フルラップ、オフセット)と、側面衝突試験の実施と併せて実施するもの。モーター制御用の高電圧バッテリー(RESS)が所定の位置に固定されたままになっているかや、RESSからの電解液漏れの有無、高電圧自動遮断装置が搭載されている場合はその作動状況。そしてRESSからの電力供給が安全装置によって遮断され、感電の心配が無いかなどをチェックすることになる。

通常、RESSはトランクルームやシート下部に設置されており、前面衝突や側面衝突の衝撃で車室内に貫入してくることはない。RESSからのモーターへの電気配線も被覆されていて露出しておらず、自動遮断装置が働いていたり、サービスプラグと呼ばれる部品を抜くことで電力供給がストップする仕組みになっている。感電保護性能試験前にはサービスプラグを抜いてRESSからの電力供給を遮断するが、衝突時の破損によって配線の被覆が破けたり、何らかの要因で安全装置が作動せずに電力供給が止まっていない可能性を探ることになる。

平成25年度の試験では車室内のみが感電保護性能試験の対象となるが、26年度からはこれに加えて車室外も対象となる。車室外の感電保護性能は「車内に取り残された負傷者の救出が円滑に行われるかどうか」で重要なファクターとなるため、これを明確化することで安全なクルマかどうかを判断するというわけだ。

《石田真一》

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