GMのリコール、162万台に拡大…死者13名と公表

自動車 テクノロジー 安全
シボレーHHR
シボレーHHR 全 4 枚 拡大写真
米国の自動車最大手、GMが北米市場で行う大規模リコール(回収・無償修理)。このリコールが、さらに拡大し、死者が出ていることも公表された。

このリコールは2月14日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。イグニッションキーの不具合が原因で、NHTSAによると、走行中にイグニッションキーが勝手に回り、エンジン停止またはアクセサリーの位置へ。この状態で衝突事故が起きた場合、エアバッグが展開せず、乗員が負傷するリスクがあるとしていた。

リコールの対象になるのは、2005‐2007年モデルのシボレー『コバルト』と、ブランド廃止となったポンティアックの『G5』の2007年モデル。米国で販売された61万9122台、カナダなど周辺国を含めた北米全体では、77万8562台がリコールに該当する。

2月25日、GMはこのリコールの対象車種を拡大すると発表。2003-2007年モデルのサターン『アイオン』、2006-2007年モデルのシボレー『HHR』、2006-2007年モデルのポンティアック『ソルスティス』、2007年モデルのサターン『スカイ』が加わった。米国では合計136万7146台へ拡大し、全世界では約162万台へ膨らんだ。

またGMは、この不具合に起因して、死者が出ていることも公表。前面衝突事故でフロントエアバッグが開かなかったケースが31件あり、このうち13名が死亡したという。

GM北米部門のアラン・ベイティ社長は、「顧客の安全を確保するのが最優先課題。今回の件は、大変申し訳ない。できる限り早期にこの問題を解決するべく努力している」とコメントしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  4. 一人乗りマイクロEV「EQV-TREK」発売、355kgの軽量ボディで航続110km…107万8000円から
  5. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る