Team KYGNUS SUNOCOがSF参戦会見実施…土沼監督「継続は力なりを証明したい」

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Team KYGNUS SUNOCO参戦記者会見の集合撮影。
Team KYGNUS SUNOCO参戦記者会見の集合撮影。 全 7 枚 拡大写真
28日、全日本選手権スーパーフォーミュラ(SF)に参戦する「Team KYGNUS SUNOCO」が、都内にてシーズン前恒例の参戦記者会見を実施。土沼廣芳監督は、「継続は力なりを証明するためにも、今年はチャンピオンを獲ります」と、力強く宣言した。

かつてラルフ・シューマッハーをSFの前身フォーミュラ・ニッポンの初代王者(1996年)に導くなどした名エンジニアである土沼監督が、「継続は力なりを証明するためにも」と語ったのには理由がある。「KYGNUS」(キグナス石油株式会社)と「SUNOCO」(日本サン石油株式会社)、そしてTeam KYGNUS SUNOCOのチーム母体である日本レース界屈指の名門「Team LeMans」(チームルマン)との絆は、深く、長い歴史を有するものであり、次第に体制拡充が図られ、昨シーズンからはチームルマンの2カーをともにフルカラーとするかたちにグレードアップした。日本経済全体が厳しい時季にあってもシーズン前の参戦記者会見開催を継続してきた数少ない(もしかしたら唯一の)SF参戦陣営といってもよく、そのことからもKYGNUS SUNOCOの熱意のほどがわかる。だから土沼監督も、Team KYGNUS SUNOCOとして初のタイトルを今年こそ、と意気込むわけである。

チーム体制は昨年と同じ。土沼監督の指揮のもと、藤井一三チームディレクター、中村成人エンジニア(7号車担当)、山田健二エンジニア(8号車担当)ら経験豊富な技術スタッフがチームを支える。ニューマシン「SF14」とニューエンジン「トヨタRI4A」(直噴2リットル直4ターボ)のニューパッケージの早期熟成がタイトル獲得へのカギとなるだろう。

ニューマシンについて土沼監督は、「エンジン、そしてカーボンブレーキが最大の特徴です」とエンジニア視点から語り、さらに「車重が昨年までのマシンより50kgほど軽くなっていますので、よりクイックな走り(挙動)になると思いますし、バトルも増えるだろうと期待しています」と分析している。

ドライバー布陣は1月30日のトヨタ・モータースポーツ活動発表会で公表されている通りで、Team KYGNUS SUNOCOは昨シーズン同様のコンビで臨む。シリーズ名称がフォーミュラ・ニッポンだった2009年にNAKAJIMA RACINGでチャンピオンを獲得した経験があるロイック・デュバル(8号車)と、昨年SFにデビューした新進気鋭の平川亮(7号車)という組み合わせだ。

翌3月1日からは、鈴鹿サーキットにてファン感謝デーと公式合同テストを通じて都合4日間の走行機会がSF参戦チームには与えられる。山田エンジニアら一部スタッフはすでにSUPER GTテスト中のため鈴鹿におり、この日の会見に出席した両ドライバーや土沼監督らも翌日に向けて鈴鹿に移動、今季の実質初陣に備える。

《遠藤俊幸》

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