ボーイング、有人宇宙船CST-100のシミュレーターによるフライトテストを実施

宇宙 企業動向
ボーイング、CST-100
ボーイング、CST-100 全 1 枚 拡大写真

ボーイングは、開発中の有人宇宙船CST-100プログラムで、米航空宇宙局(NASA)の規程に則ったシミュレーターでのフライトテストを実施した。

シミュレーターを操縦したのは、ボーイングのクルー&ミッション・オペレーション担当ディレクターで、スペースシャトル最後のフライトで船長を務めたクリス・ファーガソン氏で、軌道上での姿勢、操縦手順、仮想国際宇宙ステーションへのドッキングと離脱、大気圏への再突入などのテストを実施した。

NASA向けに実施されたシミュレーターによるフライトテストは、CST-100の完成に向けた主要工程で、実際のパイロットがかかわるシミュレーションであることから「パイロット・イン・ザ・ループ」と称されている。

テストは、CST-100の最終設計審査(クリティカル・デザイン・レビュー)前に行われる最後の主要工程となる。

ファーガソン氏は、スペースシャトルの最後の飛行となったSTS-135の船長を含め、3回のスペースシャトルミッションに携わり、累計5700時間の飛行時間、宇宙滞在日数が40日以上の経歴を持つ。現在は、乗組員の立場からCST-100の開発に重要な役割を担っているほか、宇宙船、打ち上げと地上システムとの統合におけるシステム概念と技術開発、実験にも携わっている。

今回使用したシミュレーターは、ボーイングが開発したもので、乗組員やミッション管理官用訓練装置の一部として、今後、宇宙飛行士の訓練に使用される。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタの最高峰、新型センチュリーは2ドアに、レクサス『LS』は6輪ミニバンに大変身…ブランド新戦略発表
  2. 新型センチュリークーペ、6輪のレクサス『LS』、次期カローラにミゼットも…トヨタが「ジャパンモビリティショー2025」出展車両を公開
  3. 三菱の新型SUV『デスティネーター』、2025年度グッドデザイン賞に…『デリカミニ』と『デリカ』も部門賞
  4. 「カッコよすぎ!」改良版レクサス『IS』お披露目にSNS興奮!「セダンを出し続けてくれて感謝」の声も
  5. Singerのポルシェ911カレラクーペ、日本初公開へ…420馬力フラット6搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る