【VW ゴルフ ヴァリアント 試乗】走りの良さに使い勝手の良いワゴンボディをプラス…松下宏

試乗記 輸入車
ゴルフヴァリアント
ゴルフヴァリアント 全 14 枚 拡大写真

革新的なクルマ作りが世界中で高く評価されたVWの『ゴルフ』(VII)に、ワゴンボディのヴァリアントが加わった。今回のヴァリアントはゴルフをベースにしながら、ワイド&ローのすっきりしたデザインでまとめられている。

【画像全14枚】

ワゴンらしい使い勝手の良さも上々だ。ホイールベースが60mm延長されて2635mmになったことで、ラゲッジスペースは標準状態でも605リッターの容量があり、それもスクエアな空間とされている。

ちなみにこの容量は、プリウスαやレガシィツーリングワゴン、アテンザワゴンなどを上回っている。リヤシートの背もたれを倒すと最大で1620リッターの空間が生まれる。

搭載エンジン&トランスミッションはゴルフに準じたもので、コンフォートラインには1.2リッターの、またハイラインには1.4リッターの直噴+インタークーラー付きターボ仕様のエンジンが搭載される。いずれも7速DSGとの組み合わせだ。

ハイライン用のエンジンは103kW/250N・mのパワー&トルクを発生する。ヴァリアントの重量はゴルフに比べると60kg重いので、同じ動力性能だったら、重さの分だけ走りが鈍くなるはずだが、ヴァリアントを走らせても鈍さを感じるシーンはなかった。

アクセルワークに対するリニアなレスポンスを始め、低速域でのトルク感、スムーズな吹き上がりとパワーの盛り上がりなど、いずれもゴルフを走らせているのと変わらない感覚だった。

ハイラインの燃費はリッター19.9kmが19.5kmへとわずかに下がったが、これは車両重量が原因というより、ゴルフにあるACTと呼ぶ気筒休止機構がヴァリアントにはないことが理由のようだ。

ヴァリアントもゴルフと同様に、しっかりした感じの操縦安定性を確保しながら、高架道路の継ぎ目などでもショックをうまくいなす足回りを持つ。試乗車はDCCと呼ぶアダプティブ・シャシー・コントロールをオプション装着したクルマだったので、モードの切り替えによってメリハリの利いた乗り心地と操縦安定性を感じさせた。

価格はハイライン同士で比べるとゴルフに対して23万5000円高くなる。仕様の違いもあるから実質的な価格差はもう少し拡大するが、それでも使い勝手の良さを考えたらヴァリアントはお勧めモデルである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

松下宏|自動車評論家
1951年群馬県前橋市生まれ。自動車業界誌記者、クルマ雑誌編集者を経てフリーランサーに。税金、保険、諸費用など、クルマとお金に関係する経済的な話に強いことで知られる。ほぼ毎日、ネット上に日記を執筆中。

《松下宏》

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『セレナ』次期型は2028年登場か!? 第3世代e-POWER搭載へ
  2. 四輪事業で苦戦のホンダ、三菱自動車からタイ生産の『トライトン』をOEM供給へ[新聞ウォッチ]
  3. 内装材が難燃基準に適合せず『ムーヴ』など1万台リコール…9月掲載のリコール記事まとめ
  4. カロッツェリア「楽ナビ」新型13機種、11月発売へ 業界初・最大6年間の自動地図更新も
  5. ポルシェ、新型ミッドシップスーパーカーをプレビュー…「ミッション S」10月15日発表へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. EU「欧州製EV」優遇へ、産業加速法を審議---売れるEVと売れないEV
  2. EV・欧州減速=日本が正しかった、では見えてこない欧州市場と中国の戦略[インタビュー]
  3. スカニア、中国で新事業開発組織「VNBC」設立…電動・自動運転輸送を加速へ
  4. CASE革命と電動化、次世代の自動車部品
  5. ◆終了◆ 10/7 自動車パワーエレクトロニクスの進化と今後の方向性~次世代電動パワートレーンはどこへ向かうのか~
ランキングをもっと見る