BASF、JECコンポジットショー2014に出展、軽量化技術を使ったBMW i3の自立式リアシートパンなどを紹介

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2014年パリで開催されるJEC展でBASFが展示する製品
2014年パリで開催されるJEC展でBASFが展示する製品 全 1 枚 拡大写真

BASFは、3月11日から13日までパリで開催される欧州複合材料展「JECコンポジット・ショー2014」(JEC展)に出展すると発表した。

「BMW i3」の自立式リアシートパンを出展する。BASFの「エラストリット」ポリウレタン・システムを使用して自動車部品メーカーのF.S.Fehrer Automotiveが製造したもので、量産車に炭素繊維材料がポリウレタンマトリックスと併せて使用されたのは、BMW i3が初めて。

このコンポーネントは、収納式ドリンクホルダーや小物入れといった様々な機能を同時に付加することが可能で、組立作業の省力化と軽量化を実現している。

BASFのエラストリットは、プロセスウィンドウが広く、疲労強度や損傷許容性が高いのが特長。シートパンは壁厚が1.4mmながらBMWの安全要件を満たしている。

また、機械メーカーのMahr Metering Systemsと共同開発したT-RTM(熱可塑性樹脂注入型成形)プロセスの材料とシステムソリューションによる、低RTM成形技術を利用した反応性ポリアミド加工のマシンコンセプトとして、セルフクリーニングミキシングヘッドの最初の試作品を展示する。

さらに、BASFは、ミュンヘンを拠点とする工業デザイナーのJan Haluszka氏と協力し、カヤックを一例として展示しながら、真空注入技術(VARI)が、反応性熱可塑性樹脂システムからの熱可塑性コンポジット部品の製造に適していることを実証する。

展示されるカヤックは全長が2.6メートルを超え、これまで真空注入を利用して反応性ポリアミドから作られたものとしては最大級のもの。0.9バールの真空を利用し、60秒で低粘度の二成分樹脂システムを部材に注入することができる。

このほか、高圧RTM機器で BASFの反応性ポリアミド樹脂システムを使用して初めて製造された、フォルクスワーゲンの繊維強化コンポジットの試作品も展示する。この部品は、Bピラー強化部品で、現在使用されている鋼鉄製の部品と比べ36%軽量化できる。

《レスポンス編集部》

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