【トヨタ ノア&ヴォクシー 新型発売】力を入れた、簡単で使い勝手の良いシートアレンジ

自動車 ニューモデル 新型車
トヨタ・ノア
トヨタ・ノア 全 8 枚 拡大写真

トヨタ『ノア』と『ヴォクシー』の室内で力を入れて開発したのが、シートアレンジだ。

「シートアレンジはいろいろあっても操作が難しいと使われない。そこで、ひとつのレバーで左右のスライドと前後スライドを両方簡単に出来るようにした」とは、同社製品企画本部チーフエンジニアの水潤英紀氏。

「シートアレンジで、今回何としても採用したかったのが超ロングスライド(スライド量は810mm)だ」という。スーパーリラックスモード(7人乗りでセカンドシートを一番後ろまで下げた状態)にすると、「このクラスで見たこともないような足元スペースが出来る」と水潤氏。大人がくつろぐことも可能だが、もうひとつの使い方があるという。

「バックドアは重いこともあり、女性はあまり使わないのが現状だ。そこで、スーパーリラックスモードであれば、子供を乗せて、荷物やベビーカーもフロアに置くことが出来るという、非常にユーティリティあるスペースにもなるのだ」と説明。「実際にユーザーに見てもらうと、ここで釘づけになるユーザーが非常に多い」と話す。

また、サードシートはこれまで同様跳ね上げ式を採用した。その理由について水潤氏は、「床下格納シートを採用すると、シートサイズが小さくなってしまう。また、格納するときに、掘り込みから荷物を出さなければいけないほか、今回低床フロアにするためにスペアタイヤをオプション設定したので、(床下格納シートを採用すると)オプションで購入したスペアタイヤの格納自体が出来なくなってしまう」と述べる。

跳ね上げシートを採用した場合のデメリットは、跳ね上げた際、出っ張ってしまい見栄えが悪いことだ。水潤氏は、「サードシートのサイズはそのままで薄型にし、ヒンジを4リンク使うことで、クオーターガラスの隙間に入るようにした」

しかし、「クオーターガラスをふさいで視界が悪いということは解消しきれなかった。そこで、バックガイドモニターを付けるユーザーがこのクラスでは非常に多いので、これをワイドタイプにし、死角を解消するということで対応している」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
ランキングをもっと見る