【日産ミニバン3兄弟への10の質問】Q.6 エルグランドの荷室空間、容量倍増を実現した秘訣とは?

自動車 ニューモデル 新型車
日産・エルグランド
日産・エルグランド 全 20 枚 拡大写真

日産は2013年12月にベストセラーミニバン『セレナ』を、2014年1月には『エルグランド』をマイナーチェンジした。さらに2月13日のスーパーハイト(モアスペース)軽自動車『デイズ ルークス』発表で、出揃った「日産ミニバン3兄弟」。

デザインの刷新だけでなく、安全機能を充実させたセレナ、居住性の向上をはかったエルグランド。そして活況を呈するスーパーハイト市場に名乗りを上げた新型デイズ ルークスの戦略。日産ならではのミニバンにはどのような特性と魅力があるのか。各車のプランナー、デザイナーに「10の質問」を行った。

Q.6 エルグランドの荷室空間、容量倍増を実現した秘訣とは?
A.6 3列目シートに240mmのスライド機能を新採用し、6人乗車時も6個のゴルフバッグを積めるスペースを確保した。

『エルグランド』のインテリアを創っていくにあたり、ライバルの動向には重きを置いていないのだと、プランナーたちは語る。

「デザイナーは、まずエルグランドの世界観がしっかりある中で、グローバルに見て最善の提案をしてくれます。常に、ラグジュアリーセダンのトレンドの先へと落とし込んでくるところは、他のミニバンとは一線を画しています」と日本商品企画室の島村盛幸氏。とくに今回のマイナーチェンジでは、ダイヤモンドキルト型のステッチが魅惑的なレザーシートに、そうした最先端のラグジュアリーを感じることができる。表皮カラーのブラックにもさりげなくメタリックを入れて、重みや高級感を表現。ダークベイブラウンというカラーのパイピングは、今回の新色であるエクステリアカラーのアンバーと色味が合うよう、コーディネートされたものだ。

そして見た目だけでなく、シートの機能性、快適性もさらに極まった。島村氏は「ほかのミニバンは、例えるなら『みかん箱にみかんが入っている』状態。一見、収まりがいいようですが、箱を揺するとゴロゴロと動いてしまいます。でもエルグランドのシートのコンセプトは『桃を包み込む』ような優しく収まりのいい状態です。そのために3層の堅さの違うウレタンを使い、とがっているところは深く、平たいところには浅く、体圧をきれいに分散させるシートなのです」と語った。助手席、2列目にはシート一体型のオットマンがあり、2列同時に使用可能な広さも確保。2列目には背もたれの中折れ機能も付け、疲れない快適なシートになっているという。

さらにもうひとつ、劇的に変わったのがラゲッジだ。「今回、お客様からの要望が多かった3列目シートのスライド機能を採用しました。1列目と同じ240mmのスライド量で、これによってラゲッジには、6人乗車の状態でゴルフバッグが6セット積めるようになっています。VDA容量で今までの倍ですね」と島村氏。グローバルなトレンドを取り入れたデザイン、心底快適な居住性に加えて、ミニバンとしての実用性も兼ね備えたエルグランド。このマイナーチェンジは、エルグランドがラグジュアリーなだけでない、本物の高級車であることを物語っているようだ。

《まるも亜希子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  2. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  3. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  4. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  5. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  6. メルセデスベンツ『Gクラス』にEV誕生、4モーターで587馬力…北京モーターショー2024
  7. MINIに新種『エースマン』登場、航続406kmのEV…北京モーターショー2024
  8. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  9. 「何にでもなれる自由な存在」グランドクロスオーバー、スズキ『GSX-S1000GX』の凄みとはPR
  10. 「ホンモノのGT」が日常を小冒険に変える…マセラティの新型『グラントゥーリズモ』が誘う世界とはPR
ランキングをもっと見る