欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは3月3日、スイスで開催したジュネーブモーターショー14のプレビューイベントにおいて、環境対応車への積極的な投資計画を公表した。
この環境対応車への投資計画は、未だかつてない大規模なもの。フォルクスワーゲングループによると、研究開発に対する一度の投資額が100億ユーロ(約1兆4300億円)を超えるのは、同社としては初めてという。
大型投資によって、新たに開発される環境対応車では、さらにクリーン化を目指す方針。現在、欧州で販売されるフォルクスワーゲングループの新車の1台当たりの平均CO2排出量は、およそ128g/km。すでにフォルクスワーゲングループの54車種が、CO2排出量100g/kmを下回った。
フォルクスワーゲングループは2018年までに、トヨタを販売台数や収益性の面で上回り、世界第一位の自動車メーカーになる目標を掲げる。
「言葉だけではない。行動に移してきた」と話すのは、フォルクスワーゲングループを率いるマルティン・ヴィンターコルン会長。「2013年、欧州での新車の1台当たりの平均CO2排出量は、およそ128g/kmへ引き下げた。これは、2015年目標を前倒ししたもの」とコメントしている。