【日産ミニバン3兄弟への10の質問】Q.7 価格、デザイン、装備…デイズ ルークスが頂点に立つためのポイントは?

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日産・デイズ ルークス
日産・デイズ ルークス 全 32 枚 拡大写真

日産は2013年12月にベストセラーミニバン『セレナ』を、2014年1月には『エルグランド』をマイナーチェンジした。さらに2月13日のスーパーハイト(モアスペース)軽自動車『デイズ ルークス』発表で、出揃った「日産ミニバン3兄弟」。

デザインの刷新だけでなく、安全機能を充実させたセレナ、居住性の向上をはかったエルグランド。そして活況を呈するスーパーハイト市場に名乗りを上げた新型デイズ ルークスの戦略。日産ならではのミニバンにはどのような特性と魅力があるのか。各車のプランナー、デザイナーに「10の質問」を行った。

Q.7 価格、デザイン、装備…デイズ ルークスが頂点に立つためのポイントは?
A.7 登録車の装備を取り入れながら日産らしさを持たせるとともに、両側パワースライドドアやアラウンドビューモニターの標準装備で価格にもお得感を出している。

今、最もアツい軽自動車といえば、ダイハツ『タント』、ホンダ『N BOX』、スズキ『スペーシア』と強豪が激戦を繰り広げるスーパーハイトワゴンクラス。

満を持しての最後発モデルとなった『デイズ ルークス』だが、果たしてスーパーハイト界の頂点に立つことはできるのか。担当プランナーに話を聞いた。

日本商品企画部の安居理進リージョナルプロジェクトマネージャーは、「この激戦区で結果を出せるかどうかは、日産らしさをどれだけ入れられるか。そこにかかっていると考えていました。とくに、デザイン、先進性、利便装備の部分。アラウンドビューモニターなど、登録車で採用しているものを軽自動車に持込み、差別化を図ろうという狙いがあったのです」と振り返る。他社にはない強み。それを活かす戦略が正しいことは、先に発売されたハイトワゴン系の軽自動車、『デイズ』で証明されていた。

加えて、インテリアデザインの良さもわかりやすいポイントだ。同・越水朝子氏は「軽自動車はボディサイズに制限がありますが、その中でもボディの厚みがしっかり出るように、デザイナーはだいぶ苦心したようです。登録車メーカーが造る軽自動車ですから、軽っぽく見えないところにこだわっています」と胸を張る。デイズ ルークスだけを見ているとわかりにくいが、ライバル車と並べてみると違いがわかる。「チーフデザイナーはセレナも担当していたんです。だから、そのノウハウをしっかり注ぎ込んでいると思います」と越水氏。そのせいだろうか、シート生地ひとつとっても、上質感があると感じる。

さらに、価格設定の絶妙さについて安居氏は、「やはりお客様が抱く価格への期待値ははずさないように考慮しました。ノーマルのX、ハイウェイスターX Gパッケージの量販グレードで、130万円台、150万円台をはずさないようにしつつ、ライバル車たちのキラーコンテンツに対しどう闘うかにもこだわりました」と語る。他社ではオプションとなる両側パワースライドドアを標準とし、アラウンドビューモニターも標準装備されて150万円台とお買い得感を出してきた。決して予算がないわけではなく、本当にいいものならお金をかけるという、新たなユーザー層の心も掴みそうだ。

では、これでデイズ ルークスは頂点に立てるのだろうか。越水氏曰く、「王者(タント)の存在感は圧倒的なので、いきなりトップに立つのは難しいと思っています。ただ、背後にヒタヒタと忍び寄って、そのうちに抜いて頂点に立ちたいですね」とのこと。「草の根運動的かもしれないが、着実に浸透させていき、認めてもらえるように頑張りたい」と意気込みを語った。

《まるも亜希子》

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