3月23日に投開票が行われるセランゴール州州議会カジャン選挙区補欠選挙の公示が11日に行われ、野党連合・人民同盟(PR)と与党連合・国民戦線(BN)の女性候補同士による一騎討ちとなることが決まった。
PRからは、先日同性愛裁判で有罪判決を受けたアンワル・イブラヒム元副首相に代わって、アンワル氏の妻で元・人民正義党(PKR)党首のワン・アジザ氏が出馬。PRの現有議席の確保を目指す。対するBNは、マレーシア華人協会(MCA)のチュー・メイフン党首補を擁立。議席奪回を目指す。
同補選はPKR所属のリー・チンチェ議員の辞職に伴うもので、アンワル氏との関係悪化が噂されるカリド・イブラヒム現州首相に代わってアンワル氏が州首相に就任するための布石とみられていた。
前回総選挙では、リー氏が6人の候補が乱立する混戦を制していた。今回も有罪判決で出馬がかなわなくなったアンワル氏への同情票がワン・アジザ氏に向かうとみられることからPR側が有利とみられている。
同選挙区の選挙人は3万9,278人で、民族構成はマレー人が48%、華人が40%、インド人が10%となっている。