ウルトラマン本の発禁、ネチズンから批判が殺到…マレーシア

エマージング・マーケット 東南アジア

先ごろ内務省が漫画本「ウルトラマン・ザ・ウルトラ・パワー」のマレー語版の出版・販売を禁止を命じた件を受け、内務省の措置をナンセンスだと批判・嘲笑するネチズンによる書き込みが相次いでいる。

ニュースサイト「フリー・マレーシア・トゥデー」の記事には、「ウルトラマンのどこがリクスファクターなのか?」といった多くの批判的コメントが殺到。「フェイスブック」だけで5,187回も共有された。

あるブロガーは過激論者の意味がある「ウルトラ」がいけなかったのだろうと指摘し、「次はXメンが禁止になるだろう」と揶揄した。民主行動党(DAP)のローク・シウフック全国政治教育局主任は、販売禁止は愚かなことで諸外国からバカにされるだけだと指摘した。

華字紙「星洲日報」は、「ウルトラマン・キング」についての、「神(God)として尊敬される」との英語による描写が、マレー語への翻訳の際に「アラーとして尊敬される」となったことが原因ではないかと推測。翻訳者の怠惰がトラブルにつながっていると指摘した。

なお禁止となったマレー語版が海賊版であったことがすでに分かっており、くだんの出版社はニセの住所を登録していたという。内務省は禁止令を発表した後、「ウルトラマンのキャラクター自体には問題はない。アラーと同等とみなすような表記だけが問題だ」と釈明している。

伊藤 祐介

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