GMの大規模リコール、米当局と議会が調査…届け出に遅れがなかったか追求

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シボレー・コバルト
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米国の自動車最大手、GMが北米市場で行う大規模リコール(回収・無償修理)。このリコールの届け出に遅れがなかったか、米当局が本格的な調査に乗り出したことが分かった。

これは3月4日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が明らかにしたもの。「GMにリコールの経緯に関する107項目の質問状を送付。4月3日までに回答するように求めた」と公表している。

このリコールは2月14日、米国NHTSA(運輸省道路交通安全局)が発表。GM車のイグニッションキーの不具合が原因で、走行中にイグニッションキーが勝手に回り、エンジン停止またはアクセサリーの位置へ。この状態で衝突事故が起きた場合、エアバッグが展開せず、乗員が負傷するリスクがあるとしていた。

リコールの対象になるのは、2005‐2007年モデルのシボレー『コバルト』と、ブランド廃止となったポンティアックの『G5』の2007年モデル、2003-2007年モデルのサターン『アイオン』、2006-2007年モデルのシボレー『HHR』、2006-2007年モデルのポンティアック『ソルスティス』、2007年モデルのサターン『スカイ』。米国では合計136万7146台へ拡大し、北米では約162万台へ膨らんだ。

この不具合では、前面衝突事故でフロントエアバッグが開かなかったケースが31件あり、このうち13名が死亡している。

米当局が問題視しているのは、GMがこの不具合を早期に把握しながら、当局への届け出や顧客への通知を怠り、それが被害の拡大を招いた可能性がある点。米国の連邦議会も公聴会を開き、GMの対応に問題はなかったか、追求する意向を示している。

《森脇稔》

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