【アウディA3セダン1.8 TFSI クワトロ 試乗】安心感と高揚感と手応えある走り…島崎七生人

試乗記 輸入車
アウディA3セダン 1.8 TFSI クワトロ
アウディA3セダン 1.8 TFSI クワトロ 全 8 枚 拡大写真

高性能ラインの『S3』を別格とすれば、同じクワトロで目下の『A3セダン』のトップモデルに位置づけられるのが、この「1.8 TFSI クワトロ」だ。

Sラインに較べ見かけは大人しい。専用デザインのアルミホイールと前後にquattroの小さなバッジが付く程度。「1.4 TFSI cod」とも1390mmの全高やタイヤサイズ(アルミホイールは専用)、片側&2本出しのテールパイプなど同じだ。ただし搭載エンジンは1.8リットル・インタークーラーターボとなり、180ps/28.6kgmの性能。これに6速のSトロニック(デュアルクラッチ)の組み合わせとなる。

走りはFFの1.4 TFSI codに較べ、より手応えがあるもの。加速時にエンジン/駆動系から立つメカニカルな音はいかにも高性能車らしさを伝える。効率/コンフォート/自動/ダイナミック/個別の5モードから選択して使う“アウディドライブセレクト”は有効で、“ダイナミック”なら力漲る加速が味わえるし、他方“効率”でも、低速からトルクが細るようなことなく運転しやすい。

1.4 TFSI codに対し、車検証上、前+90kg/後+40kgの車重増加分は、クルマをより路面に押し付けるように作用。FFに較べ、むしろ低速からよりフラットな乗り味を作り出している。ボディ剛性が高いのも印象的。もちろんクワトロは路面状況、天候に左右されず、常に一定の4輪の接地感をステアリングとシートに感じつつのドライブは、安心感と高揚感のどちらもが高いものだ。レールの上に乗ったかのようなコーナリングもクワトロならではだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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