ドイツの自動車大手、ダイムラーは3月18日、ハンガリーのケチケメート工場が5月から、1シフトを追加し、3シフト制に移行すると発表した。
ケチケメート工場は2012年3月末、操業を開始。ダイムラーが8億ユーロを投資して建設した新工場で、ハンガリー中央部のケチケメートに立地。メルセデスベンツのコンパクトカーの生産拠点に位置づけられる。
ケチケメート工場では、メルセデスベンツ『Bクラス』と『CLAクラス』を生産中。Bクラスは、ドイツのラスタット工場でも組み立てられているが、CLAクラスはケチケメート工場だけで生産。
今回、ケチケメート工場に3シフト制を導入するのは、メルセデスベンツのコンパクトカーに対する需要が伸びているため。ドイツのラスタット工場でも2012年10月、3シフト制を採用しており、ケチケメート工場でも増産体制を敷く。
「今や我々のコンパクトカーの販売の伸びに、生産が追いつくのは困難。これが、ケチケメート工場に3シフト制を導入する理由だ」と述べるのは、ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長。「世界中の顧客に、より早く商品を届けることが可能になるだろう」とコメントしている。