【日産 エクストレイル 試乗】安定したコーナリングがもたらすオトナな走り…岩貞るみこ

試乗記 国産車
日産・エクストレイル
日産・エクストレイル 全 8 枚 拡大写真

オトナなデザインである。昨今の男のコたちは、スマホのデザインにもこだわりがあって、審美眼が鍛えられているんだそうな。

【画像全8枚】

確かに爪もきれいに磨いている男子、多いしね。男は気合だ!と言っている時代は20世紀に終了し、キレイ男子のおメガネに叶わせるために、『エクストレイル』のデザインもかようにエレガントに変身したというわけだ。

使い倒すSUVというコンセプトはそのまま継承。でも、デザインの進化とともに走りの進化もかなりのものとみた。一番評価したいのはコーナリングである。特に下り。速度が乗りすぎてブレーキをスイッチのように踏み、あわててハンドルを切るという下手なユーザーの代表格として操作を試みたところ、なんとも安定した状態でするりとコーナーをクリアしてくれる。なんだ、この頼もしさは?資料によると新たにアクティブ・エンジンブレーキやら、コーナリング・スタビリティ・アシストやらという走りの新機能が搭載されたとあるが、それなのか?いや、機能が働くとインパネに表示されるようになっているのに出てこない。ということは?

そう。これらはすべて電子制御ではなく、エクストレイルが持つ本来のボディ+サスペンション性能によるものなのである。あらまあ。技術者の方に話を伺うと今回のエクストレイル、ブレーキペダルの位置、タッチ感、踏んでから効くまでのストロークなど、徹底的に調整したのだとか(車種によってバラバラに設計しているという事実のほうが驚きだが)。そうか、まず私がスイッチのようにどんと踏んだつもりでも安定していたのは、最初にこのブレーキ自体の懐が深く受け止めてくれていたからなのか。こういう密かな部分でもドライバーを安心させてくれるなんて、デザインだけじゃなく走りもオトナなエクストレイルである。

★は全体的に辛め。エクストレイルのこれまでの実績がすでに高評価なので、それに対してどうよ、ということで。でも全体的なオススメ度は(ボディ剛性もうちょっとよくて、長距離が楽そうだったら★5つだけど)、4つということで。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞 るみこ │ モータージャーナリスト/ノンフィクション作家
女性誌や一般誌、ラジオなどで活動。イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーと、救急医療を通じて衝突安全を中心に取材をするほか、近年はノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。チャイルドシート指導員。国土交通省安全基準検討会検討員。同・リコール検討員。同・独立行政法人評価委員会臨時委員他、委員を兼任

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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