トヨタ ハリアー「JBLプレミアムサウンド」を聞く…ハイグレード純正カーサウンドの世界

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
「JBLプレミアムサウンドシステム」を標準搭載するプレミアム・アドバンスドパッケージ
「JBLプレミアムサウンドシステム」を標準搭載するプレミアム・アドバンスドパッケージ 全 10 枚 拡大写真

中高年のみならず若い世代にも人気を獲得しているトヨタの上級SUV『ハリアー』。上質な車内は見ているだけの心地良い空間を演出するが、その空間をさらに盛り立ててくれるのがオプション装着できる『JBLプレミアムサウンドシステム』だ。

このシステムは、ハリアーの上級グレード「プレミアム“アドバンスド・パッケージ”」に標準装備され、「プレミアム」と「エレガンス」にはメーカーオプションとして装着できる。そのメーカーオプション価格は8型AVナビとセットで38万3000円。オーディオ部分をノーマルな6スピーカーシステムを組み合わせることもでき、こちらは30万8000円。価格差は8万円あるが、その実力はそれに見合う十分なクォリティを発揮していた。

その8万円の差はどこにあるのか。ノーマルの場合、スピーカーはフロント/ドアに配置された6スピーカーを基本とし、パワーアンプもカーナビに一体化されている。それに対し、『JBL プレミアムサウンドシステム』は、スピーカーの装着位置こそノーマルと共通にしているものの、組み合わせるユニットが新規開発された別モノだ。

その別モノのユニットとは、JBLブランドの提供会社「ハーマン社」がトヨタと共同で開発した『GreenEdgeテクノロジー』に基づいたもので、従来の半分の電流で約2倍の高出力を可能にする“超高効率”を実現している。これに8ch・Hクラスパワーアンプと、カーゴルーム内にノーマルシステムには非搭載の20cm口径のサブウーファーを追加。これにより、ノーマルとはまるで異なったサウンドを実現しているのだ。

さっそくスイッチオンしてCDを再生してみる。ダッシュボードの上にスッキリとした音像が浮かび上がり、ボーカルも伸びやかに表現されている。しかも、ドア周りから出てくる低域がカーゴルームのサブウーファーとも相まって、演奏をしっかりと下支えしてくれている。音の解像度が高く細部までしっかりと表現し、絶対的なパワー感は感じさせないものの、ボリュームを上げてもストレスを感じさせない。ノーマルはボリュームを上げると平坦な印象になるが、この辺りは明らかな違いとなっている。

オーディオ好きなら、オーディオレスを選んで市販オーディオをインストールする考え方もあると思うが、圧倒的なパワー感を期待するならその方法もあるだろう。しかし、正直言って40万円弱の費用で、カーナビも備えたシステムを組み合わせ、ここまでの音作りをするのは不可能に近い。仕上がりやインターフェイスの良さも純正ならではの素晴らしさ。一度楽しみ始めたら、新型ハリアーの魅力がさらに増すこと間違いなし。それを踏まえれば、十分に納得がいくシステムだろう。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産がエルグランドなど新型4車種投入へ…NISSAN START AGAIN
  2. その“黄色い枠”も隠せます! 必見のナンバーフレーム最新アイテム5選[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 「戻せばOK」は通用しない! 現代チューニングの合法ルールとは~カスタムHOW TO~
  4. ショッピングセンターに320台の名車・旧車が大集結…第5回昭和平成オールドカー展示会
  5. CATL、世界初の量産ナトリウムイオン電池発表…マイナス40度でも90%の電力キープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  2. AI家電を車内に搭載!? 日本導入予定の新型EV『PV5』が大胆なコンセプトカーに
  3. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  4. “走る巨大バッテリー”の実力! BEV+家電は悪天候でも快適に遊べる組み合わせだった
  5. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
ランキングをもっと見る