西武池袋線、下り線高架化で踏切遮断時間が約4割減

鉄道 企業動向
下り線が先に高架化された西武池袋線の石神井公園~大泉学園間。上り線は現在も踏切が残っているものの、遮断時間は約4割減少した。
下り線が先に高架化された西武池袋線の石神井公園~大泉学園間。上り線は現在も踏切が残っているものの、遮断時間は約4割減少した。 全 2 枚 拡大写真

東京都建設局と西武鉄道は3月24日、西武池袋線練馬高野台~大泉学園間で実施している連続立体交差事業について、石神井公園~大泉学園間の下り線高架化により踏切の遮断時間が約4割減少したと発表した。

この連立事業は東京都が事業主体となり、道路整備の一環として実施している都市計画事業。練馬高野台駅付近から石神井公園駅を経て大泉学園駅付近までの約2.4kmを高架化し、計9か所の踏切を解消する。このうち1期区間となる練馬高野台付近~石神井公園付近間の約1.2kmは、複々線化事業もあわせて実施されている。複々線化を含む総事業費は約474億円で、国と東京都、練馬区が約285億円、西武鉄道が約189億円、それぞれ負担する。

1期区間は2012年11月までに高架化と複々線化が完了して6か所の踏切が解消されており、現在は2期区間である石神井公園駅付近から大泉学園駅付近までの約1.2kmで高架化工事が進められている。2013年11月24日には下り線のみ高架線に切り替えられた。

両社局によると、2期区間内にある3カ所の踏切の遮断時間は1日あたり10.5時間だったが、下り線の高架化後は今年1月で約4割減少し、1日あたり6.6時間となった。上り線の高架化が完了していないため踏切自体は残っているものの、踏切を通過する列車の減少により遮断時間も短くなっている。

また、都道444号(下石神井大泉線)の踏切遮断による渋滞の長さは高架化前が220mだったのに対し、下り線高架化後は130mに。こちらも約4割短くなっている。自動車の平均走行速度も夕方の16~18時台は高架化前が10.2km/h、高架化後が15.9km/hで、約6割向上した。

上り線の高架化や側道の整備などを含む事業認可期間は2014年度まで。

《草町義和》

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