三菱重工、客船事業で特別損失600億円を計上…通期業績見通しは据え置き

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三菱重工業は、客船事業で多額の工事損失が見込まれるため、2014年3月期連結決算で特別損失600億円を計上すると発表した。

同社は2011年11月に受注したアイーダ・クルーズ向け大型クルーズ客船2隻について、これまでの客船建造実績を踏まえ、必要な対策を迅速に実施するプロジェクト遂行体制を構築して取り組んできた。

船はアイーダ・クルーズブランドの1番船(プロトタイプ)となる次世代省エネ客船と位置づけ、慎重に事前検討を進めてきたが、実際の建造段階における作業進捗に伴い、プロトタイプの客船建造の困難さが顕在化した。

加えてホテルパートなどの設計作業が膨大となり、大幅な設計変更も余儀なくされ、結果として設計作業に遅延が生じた。このことが設計費増加、その後の資材調達や建造工程などに悪影響を及ぼし、コスト悪化につなが多額の工事損失の発生が見込まれることが判明したため、損失を「客船事業関連損失引当金」に繰入れ、同繰入額を特別損失として計上する。

金額は現在精査中だが今期決算に2隻合計で600億円程度の特別損失を計上する予定。

ただ、全社的な業績見通しは前回予想を据え置いた。

受注したクルーズ客船は、12万4500総トン、約3300人乗りで2013年6月から1番船の建造に着手している。

《レスポンス編集部》

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