NEC、GPM主衛星に搭載した二周波降水レーダが観測画像の取得に成功

宇宙 テクノロジー
GPM主衛星搭載のNEC製二周波降水レーダ(DPR)が観測画像取得
GPM主衛星搭載のNEC製二周波降水レーダ(DPR)が観測画像取得 全 3 枚 拡大写真

NECとNEC東芝スペースシステムは、全球降水観測計画主衛星(GPM主衛星)に搭載した、NEC製二周波降水レーダ(DPR)が、地球の観測画像を取得したと発表した。

【画像全3枚】

GPM計画は、日米が主導して進められている全球の降水を高精度、高頻度に観測する国際協力ミッション。DPRは、GPM計画で中核となるGPM主衛星に搭載された世界最先端のレーダで、世界中に降る雨を宇宙から見極める。

NECとNEC東芝スペースシステムは、DPRを開発した宇宙航空研究開発機構(JAXA)、情報通信研究機構(NICT)から受注して、アンテナの向きを変えずに電波を送受信する方向を変更できる、128本のアンテナ素子で構成するフェーズド・アレイ・アンテナ(phased array antenna)を使用したKu帯(13.6GHz)とKa帯(35.55GHz)の2つのレーダの設計と製造を担当した。

両社は、8月末までJAXAと協力してDPRの初期機能確認などの支援に取り組む方針。

NECは、日本初の人工衛星「おおすみ」や「はやぶさ」を始め、累計で67機の衛星の手がけることで培ってきた最先端の宇宙技術を通じて、安心・安全な社会インフラの実現に貢献するとしている。

DPRは、世界初の衛星搭載用降雨観測レーダとして1997年に打ち上げられ、設計寿命3年を大幅に上回って16年以上にわたって運用中の熱帯降雨観測衛星搭載降雨レーダ(TRMM/PR)の後継レーダ。DPRは、TRMM/PRと同様、強い雨の観測に適したKu帯の電波を利用した降水レーダに、弱い雨の観測に適したKa帯降水レーダを追加、2つの周波数を使うことで、降雨の状況を詳しく観測でき、雨雲スキャンレーダとも呼ばれる。

GPM計画は、GPM主衛星と副衛星群のデータ活用により、全地球レベルで3時間毎の高精度な降水観測の実現を目指している。

《レスポンス編集部》

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