【バンコクモーターショー14】トヨタ、全モデルスポーツルック大作戦の真意

自動車 ニューモデル モーターショー
バンコクモーターショー トヨタブース
バンコクモーターショー トヨタブース 全 40 枚 拡大写真

バンコクモーターショー14、トヨタブースは新車攻勢に加えてスポーツルックバージョンを大量投入することで若者層へのアプローチを徹底している。

メインステージに陣取るのは東京モーターショーで世界初登場のコンセプトカー『FV2』と『カローラ・アルティス ESPORT』。今年1月に投入されたばかりの新型カローラアルティスに、2月に追加された売れ筋1.8Eに対してスポーツルックの装備を追加した「バンコクモーターショー用お買得モデル」。価格は1.8Eの83.9万バーツに対して18.ESPORTは89.9万バーツ=約282万円(1バーツ=3.14円換算)。

『イノーバ 2.0V Improvement』もスポーティなエアロパーツを纏いながらも2.0Vグレードとわずか4000バーツ高の111.9万バーツ。『カムリ 2.0G Extremo』の135.9万バーツもスポーツルックとなっている。

タイではレース活動を通じてTRDブランドの浸透も進み、TRDパーツを装着したスペシャルコンプリートバージョンも大きな訴求となるようだ。

『ヴィオス』にも1.5J TRD Sportivoというグレードを用意した。エクステリア、インテリアのTRDパーツだけでなく、スマートG-Book対応の7インチタッチスクリーンナビを含んで、1.5Jから8万バーツ高の66.9万バーツ。

『ハイラックス・ヴィーゴ TRD Sportivo 2』『フォーチュナー TRD Sportivo 5』も同様にお買い得仕様でモーターショー直前に発売開始された。

バンコクモーターショーは大商談会の性格も持つ。値引き特価で受注をとろうというブランドもあるなか、トヨタは見栄えも良いスポーツルックのお買い得特別仕様を揃えることで価格アップと受注拡大、そして高収入若者のトヨタブランドへの取り込みを図る。

一方、トヨタラインナップのベーシックモデルである『ヤリス』は昨年10月に登場したエコカー優遇税制モデルだが、このヤリスにはスポーツバージョンもTRDバージョンも用意していない。

「ヤリス自体がスポーツルックで当初から若者へのアプローチを前提に開発されたモデル」とトヨタ自動車タイランドで広報を担当する石原さん。さらに「複数のライフスタイル雑誌などと共同で、ヤリスの顔となるプレゼンターを18から24歳の一般人から公募するオーディションを行っている」など、こちらも独自のマーケティングで若者層の取り込みが命題となっている。

《三浦和也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る