米フロリダ ロケット発射場でレーダー設備が損傷 国際宇宙ステーション補給に遅れ

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米フロリダ ロケット発射場でレーダー設備が損傷 国際宇宙ステーション補給に遅れ
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アメリカの主要なロケット打ち上げ場であるフロリダ州、ケープカナベラル空軍基地のレーダー設備が火災により損傷。25日に予定されていた『Atlas V(アトラス 5)』打ち上げは4月に延期になったと2014年3月26日付で地元フロリダ・トゥデイ紙が伝えた。

火災はケープカナベラル空軍基地を含む東部宇宙・ミサイルセンターのレーダーサイトで発生し、ロケット打ち上げ後の追跡管制に支障をきたしているという。損傷の程度などは明らかにされていないが、3月25日にケープカナベラル空軍基地 第41発射場からアトラス Vロケットの打ち上げを予定していたULA(ユナイテッド ローンチ アライアンス)社は、「アメリカ空軍宇宙軍団・第45宇宙航空団が管轄する射場設備の一部に問題が発生」としている。ULA発表では、予定していたアトラス 5ロケットによる防衛衛星打ち上げ「NROL-67」ミッションは延期となり、新たな日程は早くても4月10日だという。アトラス 5ロケットはすでに射点から格納施設に戻されている。

今月30日には、ケープカナベラル空軍基地 第40発射場からスペースX社の『Falcon 9(ファルコン 9)』ロケットが国際宇宙ステーション(ISS)補給船、『Dragon CRS-3(ドラゴン 運用3号機)』を打ち上げる予定となっている。スペースX社は、CRS-3に関する最新情報で「ケープカナベラル射場設備の問題により、次回スペースXのISSへの打ち上げに遅れ」と明らかにした。

スペースX社、NASAから新たな打ち上げ日は発表されていない。当初の予定では、3月30日に打ち上げを行わなかった場合の新たな打ち上げ可能日は4月2日とされている。とはいえ、レーダー設備の復旧には最大で45日かかるとの報道もあり、影響がどの程度のものになるかはまだ不明だ。

《秋山 文野》

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