エアバスは、ANAホールディングスが日本の航空会社で初のA320neo、A321の運航会社になると発表した。
ANAホールディングスは、全日本空輸(ANA)の機材刷新計画の一環でA320neoを7機、A321neoを23機と、A320neoファミリーを合計30機選定した。エアバスでは、ANAが徹底した評価の結果、A320neoファミリーを選定したとしている。
エアバス・ジャパンのステファン・ジヌー社長は「ANAが日本の航空会社として初めてエアバスの最新単通路型機であるA320neoファミリーの運航会社となること、そしてこれまで築いてきたANAとの関係性に新たな幕が開けたことを非常にうれしく思う。将来に向けた成長への投資に、比類ない快適性と優れた運航効率性を備えた航空機として選定されたことを光栄に思う」とコメントしている。
日本は民間航空産業市場で、長年、世界を牽引しており、国別の運航機数(100座席以上の航空機)で世界6位にランキングされている。
また、月間航空旅客数100万人を超える都市が5都市存在しており、航空輸送が日本で重要な輸送手段となっている。
A320neoファミリーはA320ファミリーに、新型エンジンと大型のウイングチップであるシャークレットを取り付けるオプションで、燃費を最大15%削減することができる。初号機の初飛行は2014年第4四半期、商業運航開始は2015年第4四半期を予定している。
2010年にローンチしてから約50社から2600機以上の受注を獲得し、約60%の市場シェアを持つ。
ANAの今回の導入決定により、2020年までにはエアバスの全機種(A320ceo、A320neo、A330、A350、A380)が日本の航空会社によって運航されることになる。
A320ファミリーはこれまでに1万0200機以上の受注を獲得し、6000機以上を引き渡しているベストセラー単通路型機。