リコール届出対象台数が2倍以上に増加、大規模リコールが2件…2012年度国土交通省調べ

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2012年度のリコール届出内容を分析調査
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国土交通省は、2012年度自動車のリコール届出内容を分析した。

結果によると、2012年度リコール届出件数は308件で、前年度比17%増となった。リコール対象台数は、561万3000台、同116%増と2倍以上に増えた。これは2012年度に、届出1件当たりの対象台数が100万台を超える大規模な届出が2件あったなど、対象台数の多い届出が多かったため。

国産車は、同21%増の217件、同123%増の541万1000台と、リコールの届出件数、対象台数ともに前年度より増加した。輸入車は、同10%増の91件、同18%増の20万2000台と、リコールの届出件数、対象台数ともに前年度より増加した。

車種(用途)別リコール届出件数では、届出件数が乗用車96件、同2%増、貨物車が86件、同41%増、乗合車が35件、同40%増、特殊車が55件、同8%増となった。

二輪車は23件、同23%減となった。

装置別リコール届出件数では、動力伝達装置が42件、同14%増、電気装置が39件、同15%増、燃料装置が36件、同20%増、原動機36件、同24%増、制動装置が34件、同13%増、車枠・車体が30件、同88%増、排出ガス発散防止装置が20件、同54%増、かじ取装置が17件、同29%減、走行装置が13件、同19%減、乗車装置が10件、同9%減、灯火装置が8件、同53%減、緩衝装置が3件、同50%減の順。

また、2008~2012年度のリコール届出のうち、電気自動車、ハイブリッド自動車に特有の構造に起因するものについては、国産車は2009年度に制動装置1件(ハイブリッド自動車)、2010年度に原動機、電気装置各1件の合計2件(ハイブリッド自動車)、2011年度に電気装置3件と原動機2件の合計5件(ハイブリッド自動車)、2012年度に制動装置4件、原動機1件、動力伝達装置1件、電気装置1件の合計7件だった。うち、ハイブリッド自動車が2件、電気自動車が5件で、年々増加傾向にある。

輸入車は、2012年度に動力伝達装置で1件(電気自動車)の届出があった。

同様に、先進安全自動車(ASV)の技術に関するリコール届出件数は、国産車は、2008年度に全車速ACC(全車速域定速走行・車間距離制御装置)で2件、2012年度に衝突被害軽減ブレーキ1件の届出があった。輸入車は、2011年度に全車速ACCで1件の届出があった。

不具合発生原因別のリコール届出件数は、設計に係るものが225件、同26%増で全体の64%を占め、製造に係るものが126件、同14%増だった。

生産開始日から不具合発生の初報日までの期間は国産車が平均45.3カ月で、前年度の36.6カ月で、長くなっている。輸入車は、平均36.2カ月で、前年度の26.4カ月から長くなっている。

不具合発生の初報日からリコール届出日までの期間は国産車が平均16.1カ月で前年度の20.4カ月より短くなっている。輸入車は、平均6.9カ月で前年度の11.7カ月より短くなっている。

特定後付装置(タイヤ、チャイルドシート)のリコール届出では、タイヤについて、届出件数1件、対象装置数1万4396本だった。

《レスポンス編集部》

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