ドイツの高級車メーカー、BMWグループは3月28日、米国サウスカロライナ州スパータンバーグ工場の生産能力を50%増やすと発表した。
スパータンバーグ工場は1994年、BMW初の米国現地生産工場として、操業を開始。米国市場が主力のBMWのSUV、「Xシリーズ」の主力生産拠点として稼働した。『X5』、『X6』、『X3』は同工場製。また、新型車の『X4』も、同工場で生産される。
今回BMWは、スパータンバーグ工場の生産能力を50%増やすと発表。年産台数は現在のおよそ30万台から、2016年末までに、最大45万台へ引き上げられる。
これに関連して、BMWグループはスパータンバーグ工場に10億ドル(約1030億円)を投資。工場の設備をアップデートする。この投資は、800名の追加雇用を創出する見込み。同工場の従業員数は、8800名へと増える。
「BMWのXモデルの中核生産拠点として、スパータンバーグ工場を拡張する」と述べるのは、BMWグループのノベルト・ライトホーファー取締役会会長。「この拡張は、BMWの世界生産ネットワークにおいて、スパータンバーグ工場が最大の生産能力を持つことを意味する」とコメントしている。