マレーシア経済予想、2014年は5.1%成長 2015年は5.0%=アジア開銀

エマージング・マーケット 東南アジア

アジア開発銀行(ADB)は1日、アジア経済の今年の見通しに関する報告書「アジア開発アウトルック2014」を公表。マレーシアの国内総生産(GDP)については、今年は5.1%、来年は5.0%の成長が予想されるとした。

またインフレ率については今年は3.2%、物品・サービス税(GST)が導入される来年は3.5%と予想した。

ADBは、昨年のマレーシア経済成長が内需に下支えられたものの、外需の冷え込みと公共投資の減少が影響して2010年以降の年平均(5.0%)を下回る4.7%にとどまったと指摘。一方、今年から来年にかけてはGDPの83%に相当するモノやサービスの輸出が、特に主要工業国を中心に改善すると予想されるとし、昨年を上回る5.1%成長が期待できるとした。商品輸出は2013年後半に改善をみせていたが、2014年も堅調を維持するとみられ、リンギ安もあって欧米市場からの需要増加で年率6.3%成長が見込まれるとした。

伊藤 祐介

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