マレーシア航空不明、国民の50%が政府対応に不満…ムルデカ調査

エマージング・マーケット 東南アジア
マレーシア航空
マレーシア航空 全 1 枚 拡大写真

世論調査機関のムルデカ・センターが実施した調査で、クアラルンプール新国際空港(KLIA)から北京行きのマレーシア航空(MAS)MH370便が消息を絶った事件へのマレーシア政府の対応について回答者の50%が不満を抱いていることが明らかになった。

連邦政府の一連の対応に満足していると答えたのは43%にとどまった。同便の乗員・乗客239人のうち154人が中国人だった。

3月7-20日に実施された調査には1,005人が電話で回答した。民族構成はマレー人が60%で華人が31%、インド系が9%だった。民族別ではマレー系回答者の63%が満足だとした一方で、華人の18%、インド系の36%が満足と答えるにとどまった。華人回答者の74%、インド系の59%が不満だと回答した。

世代別では、41-50歳と51-60歳はそれぞれ51%、53%が満足と回答した。一方で、21-30歳と31-40歳はそれぞれ35%、36%が満足と回答し、不満足の方が上回った。また所得層でみると、世帯月収1,500リンギ以下の58%は満足と回答したが、5,000リンギ以上では27%にとどまり、不満足との回答は68%だった。

MH370の消息不明事件では、マレーシア政府による伝達不十分や探索救援活動の失敗に対して中国などから強い批判の声が寄せられている。

野党所属の政治家からは、捜査活動に関する調査を行うべきとの声が出ている。
ラヒム・バクリ副運輸相は、軍用レーダーに正体不明の航空機が映った際に、スバンの管制塔が当該の航空機にターンバックを命じたと見なして、何も対応しなかったことを明らかにして批判を受けている。

千田真理子

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産、小型ミニバン『グラバイト』予告…2026年インド発売へ
  2. 驚くほど広がる後方視界、ホンダ「Nシリーズ」専用「リアビューミラー&カバー」が発売
  3. 21世紀史上最高の快音マシン “レクサス LFA”が復活!V12のF1エンジンを搭載したF50も登場、ホットウィールの新製品が熱すぎるPR
  4. スズキ『クロスビー』改良新型、パイオニア製カーナビ設定…9インチHD画面でスマホ連携対応
  5. ホンダ WN7 が初の国産EV白バイに! 2026年1月の箱根駅伝でデビュー
  6. 日産『セレナ』に新カスタム「AUTECH LINE」初登場! アウトドア向けモデルも
  7. 注目の125ccスクーター2台をガチンコ比較!「静粛」のアクシスZか?「快活」のアドレス125か?
  8. ホンダ『ステップワゴン』30周年記念車、マルチビューカメラなど快適装備を追加…409万8600円から
  9. マツダ CX-5 新型、最高評価の5つ星獲得…ユーロNCAP
  10. トヨタ『RAV4』新型、3つのスタイルで登場…まずはハイブリッドを450万円から発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る