3月末、三菱のスポーツカー『ランサーエボリューション』の生産終了が報道された。1992年の初代登場から20年あまり。WRC制覇など輝かしい足跡を残したランエボの歩みを写真で紹介する。
5代目(「V」)登場は1998年1月。IVまでは5ナンバーサイズに収まる1695mm以下の車幅を守っていたが、Vではトレッドとタイヤ径の拡大による走行安定性向上のためついにオーバーフェンダーとなり車幅は1770mmにまで拡大した。足回りはフロント倒立式ストラットやアルミ鍛造ロワアームの採用によりハンドリングが向上。トレッドも前後でそれぞれ40mm/35mm拡大した1510mm/1505mmとなっている。
ブレーキはシリーズとして初となるブレンボ製を採用。フロントに4ポッド対向キャリパーを備え、タイヤサイズは225/45ZR17となった。
エンジンはターボの見直しなどによりトルク特性を改善、最高出力は280psのままだがトルクが従来モデル比2kgm向上し、38.0kgmにまで増強された。
WRCではWRCグループAに1998年の途中から参戦。参戦した9戦の内4戦で勝利、トミ・マキネンのドライバーズタイトル3連覇に加えて念願のコンストラーズタイトルを獲得した。