三菱重工、グループ会社が納入した羽田空港国際線旅客ターミナルにバリアフリー旅客搭乗橋が稼働

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三菱重工子会社のバリアフリー旅客搭乗橋(PBB)16基が羽田空港で稼働開始
三菱重工子会社のバリアフリー旅客搭乗橋(PBB)16基が羽田空港で稼働開始 全 3 枚 拡大写真

三菱重工業グループの三菱重工交通機器エンジニアリング(MHI-TES)は、拡張工事中の羽田空港国際線旅客ターミナルに納入したバリアフリーの旅客搭乗橋(パッセンジャー・ボーディングブリッジ/PBB)16基が稼働開始した。

納入した旅客搭乗橋は、世界に先駆けて開発した、空港ビルと旅客機を結ぶトンネル通路内の段差がないステップレスPBBで、同ターミナルで稼働中のステップレスPBBは2010年10月の開業に際して納入した21基を合わせて37基となった。

ステップレスPBBは、大枠のトンネル通路と小枠のトンネル通路がスライドして伸び縮みするPBBの構造上避けられないと考えられていた段差を、スキッドコンベアの構造をPBBに適用することで解消、大小トンネル通路の床を平坦にしたもの。また、大枠トンネル通路の床の両脇に設けられていた雨どいの溝も完全になくして、車椅子を使う場合でも円滑、安全に移動できる完全バリアフリー空間を実現している。

今回納入したステップレスPBBは、国際線旅客ターミナルの現行部分を北側に延伸するかたちで建設されたサテライトエリアに新たに設置されている8カ所のスポット(駐機場)に、各2基ずつ配置された。

3月30日に拡張部分の運用が始まったことで、ターミナル全体でスポットは18カ所、バスゲートは5ゲートの新設で9ゲートに増え、国際線の発着数は従来比約1.5倍の1日約80便に増大した。ステップレスPBBも、旅客の送迎にフル稼働している。

MHI-TESは、三菱重工の国内・海外向け交通システムのアフターサービス、輸送機器を始め、さまざまな機械・機器の設計・製作・販売からアフターサービスを手掛けている。PBBも主力製品の一つで、ステップレスPBBの累計納入実績は羽田空港国内線旅客ターミナルで稼働中の16基を合わせて53基となる。

《レスポンス編集部》

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