【トヨタ パッソ 改良新型 発売】カラーでも商品性向上の一助に

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トヨタ・パッソ
トヨタ・パッソ 全 8 枚 拡大写真

マイナーチェンジしたトヨタ『パッソ』は、12種類のカラーバリエーションにプラスして、3種類のツートンカラーも用意される。

これほど多彩なカラーバリエーションを設定した理由について、トヨタデザイン本部デザイン開発部カラーデザイン室主幹の次郎坊浩典さんは、「コンパクト系セグメントでは、カラーや素材でユーザーにアピールする部分が大きいからだ」という。

『アクア』や『ヴィッツ』などのコンパクト系でも、「色々と楽しんでもらえるように、(商品の魅力だけでなく)カラーでもユーザーを確保していきたい」と述べ、「これからは色や素材で、上級セグメントからコンパクトまでもっと頑張ろうと思っている」と抱負を語る。

パッソのカラーコンセプトについて次郎坊さんは、カラーでもパッソとパッソ+Hanaのキャラクターを分け、しっかりとユーザーにメッセージ性を強めて行こうと考えた」と話す。

パッソはルリマイカメタリック(ブルー)、パッソ+Hanaはサクラミックス(ピンク)をイメージカラーにした。「それぞれのキャラクターのストライクゾーンに来るところを狙って開発した」と次郎坊さん。

具体的には、パッソのブルーは、「コンパクトとして、瑞々しくてフレッシュな感じをズバリストレートに表現。+Hanaは女性向けなので、これまではオレンジだったものを、それに代わる色として、ヴィッツでも女性向けにピンクを採用した経緯から、ピンクで訴求しようとしている」と説明。

また、ツートンカラーを採用した理由については、「過去を振り返るとツートンカラーのクルマは『マークII』などであったが、近年は単色が続いている。そこで、何か違うことをやろうと、ルーフを塗ってみたら面白いのではと考えた」と次郎坊さん。因みにほかのクルマでも検討をしているという。

もうひとつの理由として、「軽自動車と戦っていくうえで、性能等の差別化や、カラーバリエーション以外に、もうひとつカラーの特徴を出すことで、ユーザーに振り向いてもらえるような商品の魅力を持たせたかったのだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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