日立建機子会社、豪州APS社から出来形管理システムの事業を継承

自動車 ビジネス 企業動向
オーストラリア・APS社
オーストラリア・APS社 全 1 枚 拡大写真

日立建機株式会社の子会社で、鉱山運行管理システムの開発・販売・保守を手掛けるカナダのウェンコ社は、出来形管理システムの開発・販売・保守を手掛けるオーストラリアのAPS社の事業を継承することで合意した。

昨今の鉱山機械ビジネスでは、鉱山運営の効率化の一環として、鉱山の穿孔・発破作業において、地図上で穴の位置、深さ、硬さなどを指示するドリルナビゲーションシステム(DNS)の必要性が高まってきている。顧客からは、このシステムから取り込めるデータと、高精度GPSを使った鉱山運行管理システム(FMS)の生産データをあわせた一括管理への要求が、ますます増えてきている。

APS社は、大掛かりな無線システムのインフラ構築が難しい、比較的小規模な鉱山で稼働する機械の出来形を計測し管理する、GNSS (全地球航法衛星システム)を使ったDNSなどのアプリケーション分野において、最先端の技術を有する。ウェンコ社が手掛けているFMSに、APS社のシステムが加わることで、鉱山採掘における一連のプロセスにおいて、カバーできる範囲が強化されるとともに、システムの融合化によって、より効果的な製品の提供が可能になる。また、APS社が得意とする中小規模鉱山、特にアジア太平洋地域における顧客基盤の拡充が期待できる。

同社グループは、日立製作所とクラウドを活用した鉱山運行管理システムの実証プロジェクトを行うなど、鉱山運営および鉱山機械の管理を最適化するICTソリューションの強化に取り組んでいる。今回の事業継承によって、より高度なレベルでの顧客サポートの提供など、鉱山機械ビジネスのさらなる事業拡大を進めていく。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダイハツ『ムーヴ』開発責任者が語る、スライドドアを採用した「3つの理由」
  2. ヤマハの3輪スクーター『トリシティ』が進化! SNSでの注目は「デザイン」と「屋根が付くか」
  3. 「じゃじゃ馬っぽくていい」ホンダ『ヴェゼル RS』先行公開に早くも反響! デザインと性能に注目
  4. 「本気の電動二輪が出てきた」ホンダ初のフルサイズEVバイク『WN7』発表にSNS沸く
  5. 新型取締機「JMA-520/401」に対応、セルスターがコンパクトな一体型レーダー探知機を発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る