日立建機子会社、豪州APS社から出来形管理システムの事業を継承

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オーストラリア・APS社
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日立建機株式会社の子会社で、鉱山運行管理システムの開発・販売・保守を手掛けるカナダのウェンコ社は、出来形管理システムの開発・販売・保守を手掛けるオーストラリアのAPS社の事業を継承することで合意した。

昨今の鉱山機械ビジネスでは、鉱山運営の効率化の一環として、鉱山の穿孔・発破作業において、地図上で穴の位置、深さ、硬さなどを指示するドリルナビゲーションシステム(DNS)の必要性が高まってきている。顧客からは、このシステムから取り込めるデータと、高精度GPSを使った鉱山運行管理システム(FMS)の生産データをあわせた一括管理への要求が、ますます増えてきている。

APS社は、大掛かりな無線システムのインフラ構築が難しい、比較的小規模な鉱山で稼働する機械の出来形を計測し管理する、GNSS (全地球航法衛星システム)を使ったDNSなどのアプリケーション分野において、最先端の技術を有する。ウェンコ社が手掛けているFMSに、APS社のシステムが加わることで、鉱山採掘における一連のプロセスにおいて、カバーできる範囲が強化されるとともに、システムの融合化によって、より効果的な製品の提供が可能になる。また、APS社が得意とする中小規模鉱山、特にアジア太平洋地域における顧客基盤の拡充が期待できる。

同社グループは、日立製作所とクラウドを活用した鉱山運行管理システムの実証プロジェクトを行うなど、鉱山運営および鉱山機械の管理を最適化するICTソリューションの強化に取り組んでいる。今回の事業継承によって、より高度なレベルでの顧客サポートの提供など、鉱山機械ビジネスのさらなる事業拡大を進めていく。

《纐纈敏也@DAYS》

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