エアアジア、5月9日までにKLIA2へ移転へ…「未解決の問題はある」とクギ

エマージング・マーケット 東南アジア

安全性に問題があるとして5月2日に開業する新格安航空ターミナル(LCCT)、「KLIA2」への移転を拒んでいた格安航空会社エアアジアは、9日までに移転すると発表した。

声明の中でエアアジアのカマルディン・メラヌム会長は、移転に伴い長期的なエアアジアの事業拡張だけではなく、マレーシアの航空産業の成長につながることを見込んでいると述べた。まだ未解決の問題はあるが、9日までに移転は行う方針であることを明らかにした。

エアアジアは先ごろ、KLIA2への移転の準備はできているが、KLIA2建設プロジェクトの報告書で誘導路やエプロン(乗客の乗降や積荷の積み下ろしを行うために駐機する場所)などでヒビが発見されており、修復が必要と判断されたことを指摘、全ての問題が解決した後で移転するとし、5月9日以降もLCCTに残り運行を続ける考えを表明。ナジブ・ラザク首相に対して、KLIA2の問題解決に向けて介入を要請していた。

KLIA2は格安航空の需要の高まりを受け、現行の格安ターミナル(LCCT)に代わるものとして建設が始まった。年間取扱能力は4,500万人。当初の完成予定は2012年4月だったが、設計変更などにともなう工事の遅れで少なくとも3度にわたって完成予定が延期され、最終的に開業日は5月2日となっている。KLIA2はエアアジアやエアアジアX、セブ・パシフィック、タイガー・エアー、マリンド・エアなどが利用する予定。
(ザ・サン、ザ・スター、ニュー・ストレーツ・タイムズ、4月16日)

広瀬やよい

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